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読者レビュー

銅

最前線セレクションズ 心に「名言」を刻んだ作品(唐辺葉介2011.07.30)

「読ませてくれる」って嬉しいですね

レビュアー:matareyo

何を当たり前なことを、と思われるかもしれませんが、小説家やシナリオライターは文章でご飯を食べているわけなんですよね。

『最前線』のコンテンツに「最前線セレクションズ」というコーナーがあります。作家やイラストレーターなどのセレクターがAmazone.co.jpで手に入れられるアイテムを週替わりのテーマに沿って選び、コメントをするというもの。
2011.07.30付のセレクションズ、この週のテーマは「心に『名言』を刻んだ作品」。ゲストセレクターは唐辺葉介氏。彼がこの依頼を引き受けた理由。「つまり、僕はお金が欲しいのです。つまり、これは新刊『ドッペルゲンガーの恋人』の宣伝なのです」ということだそうです。言った……!
しかしながらこの宣伝(!)、なかなか見せてくれます。

内容をかいつまんでみますと、
「僕」と酒に酔うといつも将来の夢を語る友人、そして「昆虫図鑑」・「まむしドリンク」・「ナイキのスニーカー」・「ダニー・ボイル監督『トレインスポッティング』」といういささか奇妙な取り合わせのアイテムを巡る四編のエピソード。「僕」はそこで「名言」に出会う。

わかりましたでしょうか? わからない。ごもっともです。400字詰め原稿用紙3枚にも満たない短いお話し。だから多くは語れぬのです。むしろ実際読んだほうが早いよ! で、私は読み入ってしまったのですよ……。このセレクションズ、コメントが只者ではなかった。コメントというか、作品? そう作品! 四編あわせて「ひとつの作品」だったのです。ちょいとヘンテコな友人がふわりと素敵。
ここで私は唸りました。彼は唐辺葉介という作家をしっかり宣伝していったのです。筆をもって。
この人は作家です。今当たり前のことを言いました。
そんなわけで私は唐辺葉介に興味もっちゃったわけですね。つまり、どんな作品を書くのでしょう。つまり、『ドッペルゲンガーの恋人』はどんな作品になるのでしょう。そういうことです。
してやられた。

2011.08.17

のぞみ
う~ん(;-ω-)ごめんなさい。私わからなくて(つд≦。)
さやわか
わからなかったですか! 僕はわかりました、わかってましたぞ! とか、まあわかってますよアピール大会でもないので、別にわからなくてもいいのです。というかまあ、matareyoさんも思わせぶりな書き方をしてますが、いくぶん曖昧すぎるので何のことか伝わりにくいのではないでしょうかね。好みにもよりますが、ここで唐辺葉介さんの意図したことをしっかり説明してみせてもよかったのではないでしょうか(何のことかわからない人はレビュー対象を読んでみましょう)。しかし、matareyoさんの受けた衝撃は伝わってきました。ということで「銅」にいたします!

本文はここまでです。