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読者レビュー

銅

サクラコ・アトミカ

燃える二つの生命と祈り

レビュアー:zonby Adept

生命が願うことに限界はなく、また願いは叶う。
最初は小さな火種でも、火が消えない限り熾烈に燃えるその願いは世界を変える力になる。これはそういう物語だ。
世界を滅ぼす為に囚われた、美しきサクラコ。塔の牢番にして肉体を自在に変化させる『無敵の個体』ナギ。

二人は出逢い、そして願う。

二つの生命は己の置かれた境遇よりもひたすら相手を想い、肉体の輪郭さえ曖昧になっても二人は行動することをやめない。痛みも悲しみも絶望も凌駕する二つの生命の祈りの灯火。
その行方が、胸に迫る一冊だ。

2011.04.28

のぞみ
どんな物語なんだろうって、疑問が残りました。
さやわか
こういう幻惑的な文体は明らかに短めのレビューには向いていないのですが、それをあえてやられているのでしょうな。説明がどうしても断片的で論理性がなかなか作れないように感じられるのはそのためだと思います。
のぞみ
興味をそそるようにしているのでしょうか~。
さやわか
これはこれで一つのやり方だと思います。しかし、やはり難しいとは思いますよ。そして、これは他の人にも言えるのですが、250字の制限の中でみなさん改行だけはけっこう自由にやるのですね……。いや、ルールでは改行について触れられていないので自由だと思いますが、今回のように制限が大きい場合は、自分のスタイルを変化させることも重要だと思いますぞ。ともあれ、このレビューは「銅」とさせていただきます!

本文はここまでです。