ツイ4 『第52回 ツイ4新人賞座談会』 #0004

『第52回 ツイ4新人賞座談会』

夏休みの力作、続々到着!!

作品No.0004 ボクとフィリピン 近藤令

作品No.0004「ボクとフィリピン」近藤令

太田 僕も南の島なら人生ちょっとは再出発できるのだろうか……。

石川 これは実体験ベースなんですかね? プレゼンとしての10話と考えると、まず最初にフィリピン生活のキモを読みたかったです。センシティブな題材でもあるので、もう少し反省的な目線があってもいいと思います。

櫻井 実体験を基にされているのかもしれませんが、フィリピンの情報とそれに対する眼差しや感性がちょっと古いので、今読んでも「あるある」や「へ〜!」と共感しづらかったです。もっとぶっとんだ設定のキャラクターを出すなど、ひと工夫ほしいところです。

片倉 フィリピン人との国際結婚というテーマを扱う以上、『愛しのアイリーン』と比較されてしまうかと思います。現時点では「フィリピン漫画」という以上の印象に乏しいので、この作品ならではの強みを強く打ち出すか、思い切って別のネタに挑むのがよいのではないでしょうか。

今っぽいバズりそうなエッセイですね。ただ、フィリピンを舞台に何を語るか、が重要かと。例えば「フィリピンでアイドルPはじめました!」とかでしょうか。海外エッセイものは今レッドオーシャンなので、どう差別化するか戦略を練りましょう。