ツイ4アカウントフォロワー20万人突破! 2017年まだまだこれからだ!
櫻井 10本でオチをつけつつ、これからの交流も期待させる描き方ができているので、私はとてもいいと思いました。
林 たしかに10本の構成は素晴らしい。でも、1本目の導入が淡泊すぎる点が気になりました。クライマックスを最初にもってくるくらいの気持ちで描いてみてほしいです。
平林 しかし、これはタイトルにある「キャトルミューティレーション」じゃなくて「アブダクション」ではないかと思います。オカルトについては、原田実『オカルト「超」入門』(星海社新書)をよろしくお願い致します(宣伝)。
岡村 主人公がちょうどいい感じに図太いのが魅力的です。最後のお母さんのセリフは冷静すぎてむしろ笑いました。キャラをかわいく描く力がある人だと思うので、また投稿してほしいです。
平林 こちらはオカルト用語が正しく用いられているので、好感度がアップしました。
櫻井 そこですか! キャラを絞って、各々の特徴がきちんと出ているので、以前の投稿作からかなりよくなっていると思いました。
林 同感です。情報の削り方が丁寧になっていて無駄がない。
岡村 4本目2コマ目の「緊張…してるのかな…?」は正直笑いました。猫の表情と3点リーダーの使い方がツボです。
太田 「だって猫だもの」の回は猫あるあるとして、すごくいいと思います。ただ、カラーの使用の意図が読み取れませんでした。すべてモノクロでよかったんじゃないかな。
丸茂 うーん……猫マンガとしてのおもしろさはあるんですが、ぼくは猫マンガ的な部分とラブコメ的な部分が調和していないように感じました。個人的には変異した猫よりもはるくんのほうがかわいかったので、ベタですが女の子っぽい男の子とボーイッシュな女の子のラブコメにしたほうがまとまりが出るように思います。
石川 「猫マンガ」だとはあまり考えないほうがいいんじゃないでしょうか。『たまこまーけっと』のデラのような謎マスコットに猫要素が入っていると考えると、楽しめるような気がします。
林 憑依・非憑依状態がひと目で分かるように工夫するともっとよくなると思います。あと古代エジプト知識を盛り込めればRTが伸びそう。
岡村 長瀬くんの器がでかすぎて惚れる。1本目はどんなマンガなのかプレゼンできていていいのですが、「日本人の末裔がいる」はちょっと強引かな。普通に魂が憑依したくらいでいいのではないかと。
石川 7本目の「私バカだと思う人〜/は〜い!!」が抜群にいいですね......。
平林 オチはちょっとうけました(笑)。ただ、プトレマイオス朝はギリシア系(白人)ですし、あと直系子孫はいないはずなので、設定はもうちょっと工夫が必要です! 逆に「日本人の末裔がいる」ことに説得力のある理由が作れれば、ハイレベルな内容になったのではと惜しまれますね。
太田 やっぱりクレオパトラって日本人からは遠い存在なんですよ。だからエジプトネタでやるのならばどうしても複雑になってしまうけれど、もうちょっとレベルの高い知識を組み込んでもらいたいです。しかしラストがいいですねえ......このネタ以外の作品をみてみたいと思いました。
櫻井 夫婦にあえて名前をつけず、おたがいを「夫」「妻」と呼び合うのはキャラを立たせる点では不利だと思います。確かに関係性はわかりやすいですが、タイトルを見れば夫婦ものだとすぐにわかるので、この作品ではあえてそうする意味はないのではないでしょうか。
丸茂 福満しげゆきさんの『妻に恋する66の方法』は「妻」呼びだったり、クール教信者さんの『旦那が何を言っているかわからない件』は大体「ダンナ」と表記されてたり、キャラを立てるためにむしろ名前を呼ばないのはアリだとぼくは思いますが、この作品においては印象の薄さに拍車をかけてしまったのかなと。「変態夫」とタイトルにありますが、旦那さんは単に性欲旺盛なだけに留まっているので、キャラで勝負するならばより極端なキャラ付けが必要だと思います。
岡村 物語に入りこみやすい設定だからこそ、10本でしっかりまとめてほしいですね。10本目を読んだときに「これで終わりなの?」と思いました。
岡村 これは最後まで読んでも「何をおもしろがるマンガ」なのかわからなかったです。
平林 たくしさんが今まで投稿してくださった作品のなかでも、指折りにおもしろがるポイントがわからない作品でした。以前から言っているように、テーマ不在なのはキツいです。
櫻井 ハーレムなのに全然羨ましく思えないので、これはある意味すごいのではという気がしてきました……。
林 どこから読んでも理解できるので、今回のたくしさんの作品のなかだと最もツイ4向きだと思います。兄が飛び抜けてクレイジーなのもいい!
岡村 前の作品と比べるとこちらのほうがマンガとして圧倒的にわかりやすいです。ただヒロインがなぜこんなにモテるのか疑問でした。「こりゃこんだけモテてもおかしくないわ!」と思わせるくらいのヒロインの魅力的描写がほしいです。
林 これは、たくし純さん……?
平林 ペンネームを変えても、隠せない特徴がありますね。
岡村 「キャラが基本的に無表情」という絵の特徴を利用してますね。人形だったのはびっくりしました。ただこれも「ここで終わり?」って感じなんですよね。作品としてまとまりがなく、思いつきに任せて描いてしまっている印象を受けます。
櫻井 ラブドールと会話する描写で、もっと笑えるポイントを作れるのではと思いました。今はちょっとした狂気を感じるに留まっていますね……。
平林 しかし一球入魂でというアドバイスを聞いてもらえないのなら、もう我々が言えることはないのかも知れませんね。
太田 ですね。一生懸命なのはわかりますけど、そうなってしまうがあまりに会話が成り立たない方とは仕事はできないですよ。今度こそ一球入魂でお願いします。
岡村 熱意は買います。ただ、プロの作家さんでも編集者に見せる前にご自身でいくつもボツにしたうえでネームを見せてくれます。「数撃てば当たる」という考えで投稿されても進展はないと思います。編集も読者も読みたいのはたくさんの作品ではなく、良い作品だと思うので。毎月投稿してくれるのであれば、その一月のなかで自分がいちばん良いと思っている作品だけを投稿してほしいです。
平林 パンチ力はあるけど空振りしている……という印象を受けました。
岡村 戸愚呂弟と『沈黙のwebマーケティング』のキャラを足して2で割ったようなグラサンは印象に残ります。ただヒロインは女の子っぽく見えないですね……1本目を読んだときは男だと思ってました。
櫻井 セリフでの説明が多くて線が細かいので、ちょっと読みづらいです。絵でみせる意識をもっていただくといいのではないでしょうか。
林 アニメ系専門学校という設定を生かし切れていない印象。男らしいのに萌え絵しか描けないとか、キャラのギャップを見せてほしかったです!
丸茂 ふたりのアニメーター、声優としての技量をみたかったですよね。
太田 ここまでを半分の枚数で描けたら……! いいキャラクターを描こうというまっすぐな意志は感じるので惜しいです。努力していけば伸びる人だと思います。
丸茂 絵はかわいいと思うのですが……ストーリーとオチの弱さが読み続けるにはつらかったです。もうすこし舞台設定をつくりこんでストーリーを広げられたらと思います。
岡村 僕も絵がかわいいと思いました。ただいろいろと説明不足ですかね。現代日本が舞台だと思うのですが、明らかにヒロインが異世界風な格好をしているので違和感が強かったです。
櫻井 ツッコミが淡々としているので、ちょっと変わった妻のエピソード紹介になってしまっていて、もったいないですね。
平林 仲がよくていい夫婦だと思うのですが、嫁と夫のキャラクターについて最低限の情報が開示されていないので、この夫婦がどんな夫婦なのかわからないのが残念でした。
林 ツイ4に掲載できるかどうかは別として、ほほえましい作品だと思いました。こういう4コマを旦那さんが描くって素敵ですよ……!
太田 夫婦ものって僕個人は好みじゃないんだけど、これは不思議な味があっておもしろく読めました。マンホールの回がとくにいいですね。
岡村 絵としては『にょろーん ちゅるやさん』みたいで味があり、愛らしいです。ただ画力とネタがキャラに追いついていない印象でした。
林 『おるちゅばんエビちゅ』のように、ハムスターと主人公の人間関係をはっきりさせてみては? ハムスターにもっと人間的な表情をつけてもいいかもしれませんね。
岡村 ヒロインの女の子が天使でしょ。優しすぎる。
櫻井 にんにくかわいいです! にんにくが人間のころのお話が気になります。
平林 確かに。にんにくの人間の頃の記憶あったほうが、話に拡張性が備わると思います。
平林 10本でまとまってて大変おもしろかったです。エロコメ方向にもっていけば、新たなフェチを開拓できる可能性があるのでは……。
櫻井 「冷え性か」のツッコミが好きです! エロでなくても「体温は顔ほどにものを言う」という感じでラブコメにしてもいいのでは!?
石川 絵柄も、特にモノクロ部分は、ストレスなく読めてかつきちんと情報量はある、という感じでとてもいいと思います。
岡村 終わり方はベタですけど、読後感が気持ちいいですね。温子のことを想う八木さんが好きです。ポストと間違うかどうかはさておいて、10本にまとめる構成力がある人だと思うので、よければまた投稿してきてほしいです。
太田 まずは台詞の整理を心がけましょう。端的に言って文字量が多すぎです。
岡村 2本目まではわかるのですが、3本目からだんだん話がどこに向かって進んでいっているのかよくわからなかったです。
石川 この10本の後こそが本編に当たるように思うのですが、先があまり見えなかったです。4本目で倒されている救世主が突然現れたように見えるのも気になりました。
林 導入のテンポのよさは素晴らしい! バストアップで人外と分かるデザインもナイス!
平林 しかし異種族設定がいきなり出てきてビビりました。これはなくてもよかったのでは?
丸茂 そうですね、ゆとりかつ異種族という設定は折り合いがつかないように感じました。まさにゆとり世代の実感として、ゆとりは日本の固有のものかと思うので。『ニーチェ先生』の女性版として、どうキャラ立てするかという課題にうまく応えられる作品にしていただけたらと思います。
石川 異種族がここまで人口に膾炙した今だからこそ、異種族×◯◯という掛け合わせが成立するはずなので、「ゆとり異種族」がいても全然いいとは思うんですよね。ただ、この作品は現状、異種族要素とゆとり要素を融合させられていないので、そこは課題ですね。
岡村 ぼくも読んでいる途中で驚きました。『亜人ちゃんは語りたい』では亜人が人間社会にどう適応するか、または社会がどう亜人を受け入れるのかが興味深く描かれているんですが、これはその異種族版かな。舞台が会社という部分が僕は興味をそそるのですが、良い素材をうまく料理しきれていない印象でした。
平林 ええと……著作権法的に問題があるので、掲載できないお話があります。
岡村 2ページ目1コマ目のここまで強引な初登場シーンはある意味清々しいです。3人のキャラの配置はうまく機能していると思いますが、絵のクオリティがページによって大分バラツキがあるのが気になります。おそらく得意としている構図と不得意な構図があると思うのですが、不得意なほうでもチャレンジして描いていってほしいです。
櫻井 コスプレイヤーのネタとしては、衣装作りやメイクの工夫の仕方もおもしろいと思うので、いろんな話のパターンを考えてみてほしいですね。
林 「レイヤーが教える化粧崩れ防止!」とか話題になっていましたし、レイヤー4コマにするなら、もっとミクロな視点で描くほうがその魅力が伝えられると思います。
太田 色々言いたいことはあるけれど、とにかくテンポがいい。そこは天性のものだと思うので、強く推したいですね。しかしテーマがコスプレである以上、版権との折衝になるのでこれを連載までもっていくのは難しいかと思います。別のテーマで再投稿をお願いしたいです。
岡村 設定はすごくおもしろそうですね。さっきのレイヤーものとはある意味対照的で、童話などは版権的に問題ないし、読者もすでに知っている物語と人物なので共感を得やすいと思います。ただこの秀逸な設定をみて逆に思ってしまったのは、やっぱり物語にはテーマが必要だってことです。この先生が主軸になると思うのですが、この先生がどうなってほしいと作者の人が思っているかが伝わってきませんでした。
丸茂 キャラクターを次々と出し続けるのには無理がありますし、彼らがふつうの学校に通うというのも違和感があるので、キャラクターたちになにを教育する学校か、設定することでテーマをつくれないかなと思いました。
平林 マモル先生も実は著名な物語の主人公だった……みたいな設定をしてみてもいいかもしれません。やはりストーリーを広げる余地のある設定だと思うので、もうひと工夫がんばっていただきたいです。
平林 独自の世界観をお持ちの方だというのはわかる。逆に言うと、それ以外がよくわからない。
岡村 なんとなく起こっていることは想像できるんだけど、しっかり読むといろいろとわからないですね。
櫻井 主人公が行く学校がどんな所なのかという情報が不足してるので、ストーリーの軸がいまいちわかりませんでした。あと異星人と地球人の区別をもう少しつけたほうがいいのではないでしょうか。体の構造にあまり差があるように見えないです。
石川 「宇宙観」に新味がないのも気になります。見た目もそうですし、文化や考え方なども異星人との差が見えてこないので、このままだと苦しいかなと。宇宙といえば、新書の新刊、野村泰紀『マルチバース宇宙論入門』もよろしくお願いいたします(宣伝2)。
岡村 これ、前に送ってきてくれた作品の改稿だね。なんか溶接工のキャラが読んでいてジワジワ来るんですよねー。
林 う〜ん、ナイスマッチョ!!!
平林 メインキャラを基本的に2人以上登場させていますが、ひとりずつのエピソードがあってもよかったですね。
櫻井 現実世界でも素顔をさらさないコミュニケーション……けっこう奥が深い話になるのではないでしょうか。現代人の対人関係について色々と考えさせられるマンガですよ。3人のうちのひとりを主人公にしてみてもよかったと思います。別のお話も読みたいです!
岡村 櫻井さんの謎の高評価が怖い……! なんか対人コミュニケーションに闇でも持っているのかな……?
林 画力もセンスもある方だと思うので、私も別の作品を読んでみたいですね。
丸茂 リリカルな雰囲気は好きでした。ただ、ツイ4は1本1本でのカタルシスがある程度求められる媒体なので、雰囲気を楽しませるという趣向は向いてないですよね。どのようなテーマやストーリーを展開するのか、もっと情報を出す必要があると思いますし、せめて10本としてのカタルシスが演出できないと厳しいと思います。
石川 「雰囲気がいい」以上を目指してほしいと思います。作品を下支えするものがあって物語を作っているものとそうでないものの間には、埋めがたい差があるので。
平林 おっぱい推しの割にはおっぱいの絵が少ないなと思いました。もっとおっぱいを!
林 みどころは変態の方なんじゃないですか? 「下着選びは任せてほしい」とか、クレイジーすぎておもしろい。
櫻井 エロって難しいですよね……ツイ4では「男女両方が読んでおもしろいか?」も意識してほしいです。
林 少なくともツイ4では男女兼用できる作品が人気ですね。
岡村 この男の方のバカさとプライドの低さは、物語を動かすのにいい要素だと思います。カラーにしている箇所はここぞというセクシーなコマだと思うのですが、それだけではカラーにする理由として弱いです。『妄想テレパシー』の影響か一部をカラーにする投稿作は多いのですが、よっぽど説得力のある理由がなければ、普通にモノクロかオールカラーで描いていただければと思います。
岡村 「今日の懺悔室」や「マモル先生は手を焼いている」など、設定のポテンシャルの高さが光る作品がありましたね。構成は「サーモグラフィカルな世界で」がピカイチでした。
丸茂 とはいえ、その両立がやはり求められますよね......。何度もご投稿されている方は、あらためて今年の座談会を振り返っていただいて、「ツイ4掲載に求められるもの」に応える作品を模索していただきたいです。
岡村 もちろん、編集部も気合いを入れて行きますよ! 今月は3作品の新連載があります!
林 本格幻想RPG「陰陽師」の公式コミカライズ『本格幻想よんみょうじ!』連載中です。よろしくお願いいたします!
丸茂 ツイ4初のオムニバス形式で描かれるラブコメ、千氏夜さんの『恋愛しんふぉに〜』が30話短期集中連載中です。みなさんのRT&いいね!が本連載化を左右しますので、どうか応援よろしくお願いいたします!
岡村 島崎無印先生の30話短期集中連載『乙女男子に恋する乙女』が本日7/25(火)からスタートします! RT&いいね!での応援、宜しくお願いいたします!
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