月もなく、星さえも見えず、自己すら曖昧になっていく朔の夜。
凡てが溶けて消えてしまうような暗闇の中、ただ歩を進め、波打ち際に行き着いた旅の僧が、海の彼方に聞いた音……。それは美しくも哀しき“禍”そのものの声だった——!
父への恨みから、兄弟らしき二人の男に誘拐された「私」。
瞳をえぐられ、“光”と“希望”を略奪された「私」は、絶望の淵で「献身」と「暴力」の、二つの狭間で翻弄される——。
暗闇の中に芽生えた“真実の愛”。
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念願の上京を果たし、”願いの叶う家”と呼ばれる一軒家に住み始めた俺が見たものは……。
黒衣の美少女・美鶴木夜石が謳う、恐怖への誘いーー。
それは、ありとあらゆる怪異を詰め込んだ青春怪談小説。