ツイ4 『第121回 ツイ4新人賞座談会』 #0007

『第121回 ツイ4新人賞座談会』

ファンタジーな世界観の作品が集まる121回!

作品No.0007 吹奏楽部にエルフが来た 稲葉とん子

作品No.0007「吹奏楽部にエルフが来た」稲葉とん子

岩間 全体を通して優しい雰囲気が感じられる作品でした。素直なエルフのキャラクターも魅力的で、作品の世界観によく合っていたと思います。一方で、新人賞では「10ページ」という制約の中で物語を構成することが求められますが、今回は物語が途中で途切れてしまったようにも感じられました。10ページを通じてひとつの物語としてまとまりがあり、主人公の変化や成長が読者に伝わるような構成になっていると、より完成度が高まり、作品の魅力も一層引き立つと思います。

丸茂 異世界からきたエルフがクラスメイトにいる! というのはアリなネタだと思いました。もう少し異世界人らしいキャラ付けがほしいところ。

持丸 吹部にエルフがやってきたなんて、素敵じゃないですか! キャラはかわいいですよね。

栗田 ほのぼのしていてとっても癒されました。エルフも学生たちもかわいくて、異文化交流してる感じがいいですね。きらきらしたエルフにジャージを着せたのも、いい!

片倉 面白かったです! 何か目標設定を作ってあげられたらなおよいですかね。

前田 異世界エルフの吹奏楽部、いいですね! 殺伐とした吹奏楽部ネタと、エルフの癒やしネタの「お決まりの流れ」みたいなのを作れるとかなり面白くなる設定なのではないでしょうか。

岡村 明るく楽しくかわいく、ちゃんとおもしろいです。その前提でリアルな話をすると、この作品を読切や連載として考えると、この後どうやって進んだり拡がったりしていくかという拡張性があまり強くない印象です。実力はある方なので、次はそういったところも意識して描いていただけると嬉しいです。