作品No.0005 ユイサナ
岩間 テンポのよい掛け合いが印象的で、まるで漫才を見ているような作品でした。4コマ目できちんとオチをつけようと努力されている点からも、読者を楽しませたいという意識が伝わってきます。一方で、キャラクターの設定がややあっさりとした印象で、続きがどんどん読みたくなるような“引き”が弱い印象です。キャラ同士の関係性や背景などを、もう少し掘り下げて描けると、読者がより感情移入しやすくなると思います。また、構図については顔中心のコマが多く、やや単調に感じられる部分がありました。カメラアングルを工夫して、引きや煽り、俯瞰などの視点を取り入れていくことで、キャラクターの動きや感情がより豊かに伝わるようになるはずです。
栗田 飲み会での会話劇だけでおもしろく10本を見せるというのは、結構レベルの高いことだと思っています。過激な発言を入れることで面白さをプラスしようとしたのだと思いますが、やはり読んでいて物足りなかったです。
岡村 キャラを二人に絞っての会話劇は読みやすいです。ただこれが何の漫画かは、よくわからなかったです。
持丸 会話で終始してもいいのですが、主人公の魅力が伝わるように構成しないといけないですね。
前田 石原まこちんさんの『THE3名様』っぽさがありますね。