ここから本文です。

テーマ これが「わかる」人ならば、すぐに友達になれると思うもの

過去のレギュラーセレクター

なかなか難しい問題。自分と同じものが好きな人と、友達になれるか、というと、好きすぎると意見がぶつかってしまいそうな気がしたり、自分よりはるかに詳しかったりすると挫けてしまったり……。僕は自分の趣味を他者と共有する、というよりは自分の中にひそめておくタイプなのですが、最近になって、喋って言語化しないと自分が何をどう好きなのか、その軸のようなものが定まらないのだという事がちょっと分かってきて、言葉にしないとなあ、と思っているところです。

Apple

まあ、お約束というか。今はもう、MacかWindowsか、なんて言う時代ではなくなったし、今やAppleは売り上げでマイクロソフトを追い抜くほど大きな会社になり、iPodやiPhone、iPadの大ヒットでApple的な物に皆馴れ親しんでいるので、昔のように、Apple製品のどこがいいのかを熱弁する機会、というか必要性もなくなり、少し寂しくもあるのですが。

ガラケーの不自由さ

……と書くと、それだけで反感を持つ方もいるかもしれませんが、日本の超高機能携帯自体は、面白いと思うし、切り口次第では世界でも売れるのではないかと思っています。まあ、いらない(使えない)機能も多いですが……。問題は年に4回も新機種を出さなければいけないために、しっかりと作り込んだ端末が出せない事。それが最も顕著に出るのがインターフェイスのお粗末さです。スマートフォンが普及し、Androidとガラケーがうまく融合してくれるといいのですが。

本が多すぎてもう家に置ききれない!! 自炊だ!!

この断裁機が常にAmazonのオフィス用品のベストセラーになっているのを見ると、増殖する本を前に断裁を決意した人がどれだけいるか、改めて考えさせられます。部屋に本が溢れている人は基本的に本が好きなはずで、本が好きな人は、本当は本を切ったりしたくないはずなんですよね。でも決心した。僕の場合は、読みたい本に手が届かなくなった(物理的に)時、もうダメだ、切ろう、と決意しました。切ってみたら、罪悪感、というか感傷はなくなって、便利だなあ、としか思わなくなりました。便利です。

廃墟が好き

廃墟、と言っても、足を踏み入れるのに危険が伴うようなバリバリの廃墟が好きなわけではなく、街中にふとあるくたびれた小屋とか、公園の壊れかけの置き物とか、人がつくりだした物が、時間によって解体されかけ、自然と混じり合っているような状態のものが好きです。海外に招かれた時など、綺麗な観光地より、汚れた地下駐車場やらゴミ捨て場やら工事現場の写真ばかり撮って奇妙な顔をされます。

レンズ沼に落ちた

別欄でも少し話しましたが、落ちるまい落ちるまいと近づかないようにしていたレンズ沼にとうとう落ちました。元々は2010年9月に村田蓮爾さんにバーベキューに誘っていただき、そこで村田さんが例によってオシャレな感じでNEX-5と古いレンズなどを取り出して『まあ、ちょっと撮ってみなよ』といった感じの、もう完全にレンズ沼からにゅっと手を出して村人を引きずり込む妖怪『村田レンズ』ですよ。つられてついふらふらとNEX-3とライカの古いレンズを買ったらさあ大変。マウントアダプタを買ったらいろんなレンズがつくし、レンズが増えるとE-P1なども買っていろんなカメラで同じレンズを使ってみたくなったり。大変。

安倍吉俊さん

71年生まれ。漫画家。イラストレーター。東京芸術大学修士課程修了。代表作に『灰羽連盟』『ニアアンダーセブン』『リューシカ・リューシカ』などがある。自他共に認めるデジタルガジェットマニアだが、初期不良を引き当てる特異体質の持ち主でもある。

フォローする

POPとして印刷


本文はここまでです。