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テーマ 夏の終わりに聴きたい音楽

レギュラーセレクター 曜日

この原稿がいつ掲載されるのか不明なので、夏の終わりとは無関係な話をするけど、セレクトするアイテム数、今回から最大3個に減ったね(笑)。

Summer Tuneスーパーカー

「夏だ! 夏が好き! 夏マジ必要!」という思いの丈を英語で歌い上げる、ただそれだけの夏ソング。簡単かつ単純なこの曲を聴いていると、「ああもう、本当に夏が好きなんだなぁー」と感慨深くなります。もし夏の終わりに……いや、真冬に聴いたとしても、クソ暑い夏を、ギラギラした夏を、一瞬にして思い出させてくれるでしょう。ふう。「夏」って文字いっぱい書いた。

Ocean SignMoscow Olympics

「フィリピン出身の5人組バンドがスウェーデンのレーベルからデビューして、その名もモスクワ・オリンピックス」という、文字だけでは何のこっちゃ解らん状態ですが(笑)、聴いてみて驚くのは、フィリピンにだってポップはあるんだよなあという、当然の事実。この星にあるたくさんの国で、軽やかで涼やかなポップが今日も奏でられている。幸せになりますね。ちなみに選曲理由は、タイトルが夏っぽいから。歌詞は全編英語なので佐藤には解りません。

Sketch For SummerThe Durutti Column

ギター。リズムマシン。録音された鳥の声。ただそれだけの極めてシンプルな構成で浮かび上がるのはすべての夏。初夏も炎夏も晩夏もひっくるめた完璧な夏が現出し、何とも云えない気持ちになります。音楽に対して多言を弄するのは馬鹿らしいのでトリビアを1つ。この曲が収録されたアルバムの初回ジャケットは、紙ヤスリで作られました。

佐藤友哉さん

1980年生まれ。作家。『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞を受賞し、「戦慄の19歳」としてデビュー。2005年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。本年『デンデラ』が映画化され、6月より公開される。愛称は「ユヤタン」。

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