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テーマ 自分の人生が映画になるとしたらエンディング曲は何?

レギュラーセレクター 曜日

エンディング曲にによって、それまでの全体の物語のイメージが決定づけられます。ハッピーエンドか? ほろ苦い結末か? 大団円か? 映画になるかどうかはともかく、僕に人生のエンディングにはどんな音楽が流れるのだろう? 願わくば充実した美しい音楽であって欲しいものです。

『戦士の休息』町田義人:「角川映画主題歌集〜デラックス」映画主題歌

一連の「角川映画」には常に印象的な主題歌、主題曲がありました。『人間の証明のテーマ』、『戦国自衛隊のテーマ』、『蘇える金狼のテーマ』……。 連日TVから繰り返し流れるCM。毎回流行語となるコピーとともに、それらの音楽は僕の耳に焼きつき強烈に映画――というより大人の世界(ちょっと不良っぽい)への憧れ掻き立てました。子どもの僕に常に新しい世界を教えてくれました。ジャズのクールさにしびれたのは『野獣死すべし』。はじめてビートルズを聴いたのは『悪霊島』でした。

『SAY YES』CHAGE and ASKA:「LOVE STORIES I(CCCD)」テレビ主題歌

80年代後半から90年代前半、大ヒットTVドラマには大ヒット主題歌がつき物でした。『東京ラブストーリー』の『ラブ・ストーリーは突然に』(小田和正)、『ひとつ屋根の下』の『サボテンの花〜ひとつ屋根の下より〜』(財津和夫)等々。『SAY YES』は「僕は死にません!」で有名な『101回目のプロポーズ』の主題歌。毎週毎週、「ここぞ!」という最高のタイミングで曲がかかります。たまらず泣いてしまいます。もう、この曲の前奏が始まっただけで、泣く体制に入っていました。人気ドラマの視聴率が30%を超えていたりした時代でした。

『青空になる』橋本仁:「仮面ライダークウガ ソングコレクション」イメージ・アルバム

『仮面ライダークウガ』で僕がもっとも新鮮だったのは、影や闇イメージの濃い悲劇的なヒーロー「仮面ライダー」を抜けるような青空のヒーローにしたことでした。一番最初の技は「笑顔」。ニ〜ッコリと笑うヒーローです。苦しい時こそ、笑顔でサムズアップをすることを、観ている僕たちも覚えました。「青空にする」のでも「青空が訪れる」のでもなく、自分自身が「青空になる」。ああ、なんというヒーロー。

田中ユタカさん

66年生まれ。マンガ家。主な作品に『愛人[AI-REN]』、『ミミア姫』、『愛しのかな』、『もと子先生の恋人』。『初夜』などの純愛系作品、多数。“恋愛漫画の哲人”、“永遠の初体験作家”、“愛の作家”と呼ばれる。携帯コミックでも新作を意欲的に発表。

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