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テーマ 今したくてしょうがない「贅沢」

レギュラーセレクター 曜日

贅沢の定義が全然わかりません! ものすごく悩んだ結果…。「手に入れちゃったらちょっと後ろめたい」ナニカ。と思うことにしました。後ろめたい。なんでかね? わからない。でもかなり後ろめたい。これで、シアワセになっちゃってゴメンナサイ!!!って思うんです。でも、そういうものにこそ惹かれませんか。わたしは惹かれます。

プラネタリウムセガトイズ

本当は年末に買おうと思っていました。…それがまあ、ざっくり言えば予算オーバーで諦めたのです。なので、わたしはこれが冗談抜きで欲しい。欲しい!! せっかくだから一番高性能なのを。それで何がしたいかっていうと、プラネタリウムを稼働させつつ、銀河鉄道の夜、から始まり、星や月や夜にまつわるお話の朗読をエンドレスループさせるのです。もちろん「満月朗読館」のラインナップも。

アクアテーブル

食べもしない魚を観賞用に部屋に置く…それが贅沢以外のなんなのさ! そんなもん…わたしもやりたい! わたしは魚を眺めると脳みそが溶けそうな気持ちになります。金魚もすきです。魚のひれがゆらゆらゆらゆらするのを見ているだけで幸せになります。もし机に魚がいたら、原稿をしながら魚を眺められるってことです。原稿の下を魚が泳ぐってことです。魚が泳ぐ上で描いた原稿を担当氏にわたし、雑誌に載り、誰かが読んで下さるわけです。それが魚の上で描かれたものであることなど…誰も知らぬまま!! 素敵!!!

透明標本

ひとつだけ。小さな透明標本を、先日購入しました。初めて見たのは写真集で。わたしが持っているお魚…スズキ目ハゼ科、和名はキヌバリ。人差し指の第二関節部分くらいまでの大きさです。青く染まった骨がありありと見える不思議な標本です。透明標本では、硬骨は赤、軟骨は青に染まるそう。わたしはショーケースから選ぶとき、比較的青みがかった魚にしました。本当は、イカも欲しかったんです。大きな、真っ青なイカが。

都電が走った街 今昔林 順信

わたしは生まれも育ちも東京なので、都電は意外と馴染みぶかい…というか、日常的な移動手段です。「都電もなか」は好物です(まんなかにお餅がはいっていておいしいよ)。その都電。なんと貸し切ることができるのだ、とききました。もちろん別途費用はかかるわけなのですが、都電貸し切り…夢が広がりませんか?貸し切り…!好きな子つかまえてきて、ここから見える景色を君にあげよう!とかもできる(見える景色道路だけど)。わたしは車両の床いちめんにふとんをしきつめて寝たいな!

バケツプリン

巨大おやつはわたしの夢です。まさかこんなものが存在していたとは! いくらか食べたあたりで満足するであろうことはわかるのですが、違うの、そういう問題じゃあないの。おやつ…とかお菓子って、決して主食でないわけで、そのいわばちょっとなくてもいいような食べ物が必要以上に巨大な状態の無駄遣い感が好きなの。それがわたしにとっての贅沢です。贅沢をはきちがえてますか?イエイ。オレンジジュースで泳ぎたいとか、綿あめのおふとんで眠りたいとか、そういう話。

釣巻 和さん

87年生まれ。漫画家。代表作に『童話迷宮』『くおんの森』『水面座高校文化祭』などがある。2010年11月に坂本真綾の満月朗読館・第三夜『ベッドタイム・ストーリー』(著・乙一)にイラストを寄せ、その繊細な絵筆によって多くの視聴者を魅了した。

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