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『イース』シリーズの物語は、大航海時代より遥か以前、中世と呼ばれる時代を生きた稀代の冒険家アドル・クリスティンの冒険日誌を「出典」に掲げているのはご存知の通り。「アルタゴの五大竜」にまつわる冒険譚が成就した今、かつてその存在が明かされていたアドルの冒険の全てが語られたことになります。旅の終わり?
いや、これは無限の旅の始まりです。「ワトスン博士が銀行に預けたというホームズの未公表事件記録」への憧憬は、100年以上の歳月を経て今なお、ホームズの事件簿にページを増やし続けています。そして今、アドルの冒険日誌も、新たなページをめくられ−−あるいは、付け加えられようとしています。この本は、そういう本になることでしょう。どうか、ご期待ください。
森瀬繚のベスト・オブ・イース『イース』『イースII』
『イース』シリーズの作品については、趣味と仕事の両面から数多くのプラットフォームでプレイしてきましたが、やはり最初に接した『イース』『イースII』2部作をベストとして掲げたいです。とりわけ後者のクライマックス−−「Don't go so smoothly」がアップテンポで鳴り響く中、次々と現れる懐かしい人たちに見送られて最終決戦へと赴く手に汗握る流れは、ゲームと物語の融合というコンセプトの凝縮したシーンでもありました。
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