イースシリーズとは

1987年より25年にわたり続くアクションRPG『イース』とは?

赤毛の剣士アドル=クリスティンの冒険を描く第一作『イース』がリリースされたのは1987年のことであった。17歳のアドルは、呪われたエステリアの島を舞台に失われた古代王国・イースの謎に挑む。シリーズタイトルは、この王国の名に由来している。以降、25年の永きにわたり、日本ファルコムの看板シリーズとして、多くのファンに愛され続けている。

冒険の舞台 | 『イース』シリーズの舞台となっている世界は、現実のヨーロッパ世界とよく似ている。エレシア大陸のエウロペ地方ではロムン帝国が勢力を伸ばしつつあり、アフロカ大陸のアルタゴ公国と争っている。そして、この世界に未だ大航海時代が訪れていない。そのような時代に、アドルはこの地図をはみ出すほどの大冒険を繰り広げたのである。

登場人物

アドル・クリスティン

アドル

燃えるような赤い髪と澄んだ黒い瞳を持つ冒険家。

未知の世界への強い探究心と好奇心を持ち、強靭な肉体と一流の剣の腕、加えて危険な場面を何度も潜り抜けてきたという経験を持つ。エウロペ地方の小村に生まれ、16歳の頃に世界へと旅立った。

その生涯に、西はアトラス洋の最果てと呼ばれるカナン諸島、南方はアフロカ大陸の中央部、東はオリエッタ地方のティグレス川まで辿り着き、63歳で北極点を目指す旅の途上、その消息を絶った。

『イース』シリーズは、アドルが行く先々で記した百余冊におよぶ冒険日誌をもとに作られている。

ドギ

ドギ

筋肉隆々の強面の男だが、見かけによらず義理堅く、人情家でもある。

元々は孤児だったが、フェルガナ地方にあるレドモントの町の宿屋の女将マーゴに引き取られ、幼馴染のエレナやチェスターとともに幼少期を過ごす。同時期に武術の師であるベルハルトともめぐり逢い、彼のもとで修行を積んだ後、世界を股にかけた冒険の旅へと繰り出した。エステリアを訪れた時にはゴーバンと知り合い、彼の配下として盗賊稼業に興じる。

アドルとはダームの塔で知り合い、彼の人柄や冒険譚の数々にひかれ、アドルの旅の相棒としてその冒険に同行するようになる。

フェルガナ地方の出身であり、フェルガナでの冒険の後はしばらく故郷の復興に尽力した。

イースシリーズの歴史

『イース』シリーズは1987年の第1作リリースより、外伝1作を含む8作が作られ、移植・リメイクを含めると膨大な数にのぼる。
そのため、ここではソフトのリリース年ではなく、作中の時間軸に沿って紹介する。

アドル誕生の約700年前 『イース・オリジン』 古代イース王国が地上から離れた直後を舞台に、失踪した双子の女神をめぐる3人の主人公の物語。後にアドルが倒すことになる魔王ダーム誕生にまつわる秘話が明かされる。
アドル17歳 『イース』 16歳で旅立ったアドルが、17歳のときに体験した初めての大冒険。呪われたエステリアの島を舞台に6冊のイースの本を探すことになる。
アドル17歳 『イースⅡ』 1のエンディング直後から始まる物語。6冊の本を集め、天空に浮かぶイース王国に運ばれたアドルは 女神を救うため魔物と戦うことになる。
アドル18歳 『イースⅣ』(『イース セルセタの樹海』) イース王国での冒険の直後、ドギとともに旅立ったアドルをセルセタの樹海と古代文明の謎が待ち受ける。イース王国を生み出した女神のルーツに迫る作品。
アドル19歳 『イースⅢ』(『イース フェルガナの誓い』) 19歳となったアドルは、相棒ドギとともに彼の故郷フェルガナを訪れる。そこではガルバランと呼ばれる化物との戦いが待ち受けていた。
アドル20歳 『イースⅤ』 アフロカ大陸に渡ったアドルは、かつて錬金術で栄えた幻の都ケフィンをめぐる事件に巻き込まれる。
アドル23歳 『イースVI ナピシュテムの匣』 23歳となったアドルが挑む、遥か西方にあるカナン諸島での冒険記。有翼人の文明が作ったエメラスやナピシュテムの匣など、多数の重要な設定が明らかにされる。
アドル23歳 『イースSEVEN』 『イース』第一作のマニュアルで存在が示されていた「アルタゴの五大竜」にまつわる冒険。アフロカ大陸にあるアルタゴ公国を舞台に、たくましく成長したアドルが活躍する。
イース セルセタの樹海公式サイトへ
那由多の軌跡公式サイトへ
ノベライズの”新地平” 4Gamer.net 特設サイト
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