ここから本文です。

テーマ 死ぬまでにチャレンジしてみたい三つのこと

レギュラーセレクター 曜日

再びこまった。そう、「ない」のです。「死ぬまでにしたい◯◯」というのは、映画や小説にも良く使われる一般的な質問ですが、どういうわけか佐藤にはなく、「作家になったきっかけ」を尋ねられるのと同種の困惑に至ります。作家になったきっかけも、死ぬまでにしたいことも、そんなのはありませんよ。でもそれ、普通でしょう?

海外旅行

しいて挙げれば海外旅行になりましょうか。せっかく太陽系第三惑星に生まれ落ちたのに、日本から出ないというのも勿体ない話ですからね。以上です。以上? それだとまずい(笑)。ほかにチャレンジしたいこと……「ミュージシャン」なんかどうでしょうか。しかし、30年生きているのにまるで無縁だったものは、次の30年でも縁はない気がするので却下。「料理評論家」も「映画監督」も同様に却下。こうしてつまらない大人になっていくのだなあと、29歳の頃は思っていましたが、今も毎日、刺激的だよ。割と。

佐藤友哉さん

1980年生まれ。作家。『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞を受賞し、「戦慄の19歳」としてデビュー。2005年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。本年『デンデラ』が映画化され、6月より公開される。愛称は「ユヤタン」。

フォローする

POPとして印刷


本文はここまでです。