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テーマ 死ぬまでにチャレンジしてみたい三つのこと

レギュラーセレクター 曜日

人間は夢を持って生きているほうがいい、これは間違いないと思います。とある雑誌で登山家の方が、「生きる目的がちゃんとないと、死なないことが目的になってしまう、それは悲しい」なんてことを書いていらっしゃったはずですが、然り。

JR全線全駅下車の旅横見浩彦

はっきり言って、興味ない人から見れば愚かとしか言えない所業ではないでしょうか。何のためにやっているのか、別に修行じゃないし、功徳が積めるわけでもない。でも、そんな見返りがないからこそ、こういった無意味に見える行為は価値があるのです。やってみたいけど、とりあえず、私は十五分の一もやらずに諦めそうです。関西と北陸ぐらいは全部乗っていると思うけど、乗るのがやっと。ちなみに本数が減ったりとかの影響で難易度は昔よりあがってるとは思います。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない伏見つかさ

死ぬまでにかわいい妹がほしい。できれば、歳が七歳くらい離れた妹がほしい。冗談ではなく、真剣に欲している。一族にびっくりするほど女性がいないのです。呪いなのだろうか。そういえば、祖父は十二歳下の妹がいたはずだが、そのあたりで運を使い果たしたのかもしれない。この本を読んでると思うのですけど、身内にすごく愛らしい人がいたら、人間は勝手に献身的で立派な生を送れるのではないだろうか。

不味い!小泉武夫

こんなん食えるわけないやろってものを、一度ずつぐらい食べてみたいです。それが常食だと困るけど、一回ぐらいなら……というものは世の中にたくさんあるはず。でも、飛行機に乗れないので行けません。あと、それと、猫を食べるヤツは許さない。たまに本を読まない同僚から「面白い本を貸して」と無茶振りをされて困り果てた挙句、イヤガラセで自分の本を貸してやろうかと考える時があるのですが、そういう時、この手の面白いルポ系は本をあまり読まない人でも楽しめてハズレがないです。

森田季節さん

84年生まれ。作家。2008年、『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)でデビュー。他の作品に『ともだち同盟』(角川書店)、『不動カリンは一切動ぜず』(ハヤカワ文庫JA)、『お前のご奉仕はその程度か?』(GA文庫)などがある。今最も注目される新鋭の一人。書き下ろし新作『エトランゼのすべて』は星海社FICTIONSより好評発売中。

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