金曜日 森田季節さん
人間は夢を持って生きているほうがいい、これは間違いないと思います。とある雑誌で登山家の方が、「生きる目的がちゃんとないと、死なないことが目的になってしまう、それは悲しい」なんてことを書いていらっしゃったはずですが、然り。
人間は夢を持って生きているほうがいい、これは間違いないと思います。とある雑誌で登山家の方が、「生きる目的がちゃんとないと、死なないことが目的になってしまう、それは悲しい」なんてことを書いていらっしゃったはずですが、然り。
再びこまった。そう、「ない」のです。「死ぬまでにしたい◯◯」というのは、映画や小説にも良く使われる一般的な質問ですが、どういうわけか佐藤にはなく、「作家になったきっかけ」を尋ねられるのと同種の困惑に至ります。作家になったきっかけも、死ぬまでにしたいことも、そんなのはありませんよ。でもそれ、普通でしょう?
「死ぬまでにチャレンジしてみたい」ことなんて、たいていは死ぬまでチャレンジしないことだと思う。それでも、そんなことをふと考えてみる時間じたいは、わりと悪くない感じですよね?
死ぬまでに…ときたもんだ。こういった文脈で「チャレンジしたい」こと、だなんて。人生という期限は長いようで短いなあと思います。でもねわたし、死ぬまで「将来の夢」なら、ある自信があるのヨ?
30代ぐらいまでなら「死ぬまでに」は漠然とした「いつかは」ですが、40代になるとかなり実感のあるリアルなスケジュールになってきます。僕は今年45歳です。気分は、「いつの間にか8月になりお盆も間近となった夏休み」に似ています。随分遣り残した宿題があるような、ないような。