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テーマ 「雑誌」について語らせろ!

過去のレギュラーセレクター

さて困った。もう何年も前から、毎号購読している雑誌はゼロです。以前はMac系の雑誌や自転車雑誌を毎月楽しみにしていましたが、情報はネットで充分、と思うようになりました。昔は情報に飢えていましたが、今は溢れかえった情報をどうやって遮断するか、積み上がってゆく本をどうやって減らすかが僕の一番の悩みで、雑誌は最初に切り捨て対象になりました。雑誌の重要度が低かったからではなく、本を捨てられない性分なので、雑誌でさえ、買ってしまうとなかなか捨てられないのです。そんなわけで、古い話ばかりですが……。

AXIS

『serial experiments lain』という作品の制作に参加していた頃よく買っていました。内容は殆ど読まず、何かをデザインする時、写真をパラパラと眺めてアイデアの種を探しました。写真もよかったですが、レイアウトやフォントも好きでした。それまでデザインに全く興味を持たずに生きてきたので(今考えると何を考えて生きてきたんだろう……)デザイン、特にフォントに興味を持つきっかけになった雑誌です。

WiredConde Nast Pub.

これも『serial experiments lain』関連の絵を描いていた頃に買っていた雑誌。引っ越しの時に捨ててしまったけど、とっておけばよかったと後悔。今なら迷わず自炊しておくのに………。 どんな雑誌だったか説明しようとして、内容を殆ど憶えていない事に気づきました。読んで面白かったという記憶はあるのですが………。多分、AXIS同様ビジュアルのネタ本としての意味合いが大きかったのでしょう。

MAC POWER

僕が最初のMacを買ったのは1993年頃、機種はMac IIviでした。安さに惹かれたのですが、買ってみたら筐体とマザーボードだけで中身は空っぽに近く、HDDやメモリ、グラフィックボードを買い足さなくてはならず、結局高い買い物になりました。当時はまだ日本ではインターネットは普及しておらず、パソコン通信とMAC POWER、MAC LIFEの二大Mac雑誌が情報元の全てでした。とにかく情報に飢えていて、毎月発売日が楽しみでした。今のように常時最新情報が手に入るより、月に一度しっかり編集された情報がドーンと来る方が楽しかった気がしますね。

ファンロード

中学生の時、漫画を描いている級友に勧められて読んでいました。僕自身は絵を描いてはおらず、『惑星メフィウス』というアドベンチャーゲームに憧れて、BASICでコツコツとグラフィックエディタを作り、その級友にプラ板に絵を描いてもらって、それをPCのモニタに貼り付けて、手作業で線画をスキャンしたりしていました。 ファンロードは漫画やアニメ、特撮などの小ネタ投稿雑誌でしたが、僕は元ネタの作品がさっぱり分からず、投稿されてきたネタを見て元の作品を想像する事が多かったです。今でも、作品そのものを見るより、周辺情報からその作品を想像する方が好きだったりするのですが、この雑誌の影響かもしれません。ハシラの小ネタが好きでした。

マイコンBASICマガジン

通称ベーマガ。僕が小学生〜中学生の頃買っていた雑誌です。12歳の頃、プログラマーになりたいと心に決めて、BASICでいくつかプログラムを書いて投稿したりしていました。ベーマガ、ポプコム、Beep、テクノポリス、PCマガジン、Oh!PC、色々雑誌が出ていましたが、ベーマガが一番好きでした。編集者というかスタッフが、編さん、影さん、Dr.D、つぐ美ちゃんというように名前とキャラクターを持っていて、アットホームな雰囲気があって、それもよかったです。あと、ページ下のオーバーフローという小ネタコーナーが好きでした。小ネタ好きですね。

安倍吉俊さん

71年生まれ。漫画家。イラストレーター。東京芸術大学修士課程修了。代表作に『灰羽連盟』『ニアアンダーセブン』『リューシカ・リューシカ』などがある。自他共に認めるデジタルガジェットマニアだが、初期不良を引き当てる特異体質の持ち主でもある。

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