テーマ 熱烈「リメイク」歓迎
レギュラーセレクター 火曜日 釣巻 和さん
2011.06.14
もう一度見たいあれやこれはたくさんあるのだけど…リメイクって、難しい。リメイクは、するのも難しいけれど、されるもの、はその作用に耐えられるだけの核がどっしりあるものなんだと思います。それを探すのも難しいです。だけど、せっかくだから、今、今もう一度してほしい! もちろんわたしが見たいもの…でも、あの頃学生だったわたしが見た色々。今の学生さんにも見てもらえたら、おんなじように、楽しんでもらえるかもな。そんなふうに思うものです。
寄宿舎〜悲しみの天使〜ジャン・ドラノワ
以前に一度、ビデオテープを友人に借りたことがありました。白黒の映像もまた美しく、この時代、舞台、だからこその特別な世界観。確かに、リメイクなんて無粋だぜ!…そう、思います! わたしも! でも、ほんとうに素晴らしい作品はどんなリメイクをされようとただそこに在るように、その魂さえ映されているならば、美しさはそのままに、今まで出会えていなかった人達へ届くはずって…いや、単純に、わたしはカラーになったら、少年のばら色のほっぺが観られるかしらと思っているだけなのだけれどもね。
まんが日本昔ばなし
好きというかなんというか多少恐ろしい記憶として持っているのがこれです。ただ、懐かしがるのはわたしだけじゃなく、大人になって山盛りの飯とかウマそうな餅とか、卵入りのみそ汁とか言うと「あー日本昔ばなし」となるのです。おいしそうなんですよね。それと同じくらい、みな口々に「怖かった」と言う。子供の頃に感じる「怖い!」を大人になって共感する感じが非常に面白いなあと思います。これが朗読だったり紙芝居じゃここまで印象に残っていないかも…。今だからこそ是非、日本昔ばなし、装い新たに地上波再放送熱烈希望です。
タケコプター
Amazonに…未来デパート…!?とびっくりしたのですが…。よく調べたら、このタケコプターでは、やはり…飛べないそうです(残念!)。でも、もしも未来、近い?遠い?わからないけど、このタケコプターをリメイクして、真実空を飛べるタケコプターが、できちゃうかも。ううん、できちゃってほしい!できて下さい!!!
リメイクアンティークペンダント
一番身近な、わたしにとってのリメイクの概念。ジーパンをちょん切ってスカートに。とか、鞄に。とか、アクセサリーに。とか。…え、いや、わたし、裁縫はちっともしませんが!そうして先日、リメイクジーンズよろしく、人の髪の毛から、ダイヤモンドを作ることができるのだということをTVの番組で知りました。驚きました。髪の毛の炭素を抽出して加工するのだそうです。人は石になるのか…と思い、なんだかそれは、色々と不思議です。でも本当は、不思議でもなく、ただわたしたちはどんなかたちでも、地球の一部なだけなのだ、とも思うのでした。
中原淳一の「女学生服装帖」中原淳一
コレは是非、今時の女の子たちにみてもらいたい! 昭和12〜15年の少女達の流行服です。これをみて少女達は「真似したい!」って思ったに違いなく、このお洋服達が可愛いと思うのは、わたしが昭和生まれだから…ではないはず!(と思いたい)もしもこのお洋服達が、現代の可愛い女の子達に着てもらえるようなお洋服に仕立てなおされたらどんなに素敵だろうなあと願ってやみません。できれば日常着が好ましいですが…中原淳一のお洋服を着ている、女の子たちの写真集などであっても、わたしは必ず買ってしまうでしょう。
釣巻 和さん
87年生まれ。漫画家。代表作に『童話迷宮』『くおんの森』『水面座高校文化祭』などがある。2010年11月に坂本真綾の満月朗読館・第三夜『ベッドタイム・ストーリー』(著・乙一)にイラストを寄せ、その繊細な絵筆によって多くの視聴者を魅了した。
本文はここまでです。