キョンシーブームを覚えているでしょうか。なんと今はDVD-BOXとなって気軽にキョンシーが楽しめるという…。数々の妖しい術や軽快なアクションは大人になった今でも目が離せません。この作品のおかげで、死んだ人は必ずキョンシーとなって蘇ると思っていたので夜中のトイレは大変怖かったです。人知れず息を止める練習をしていました。

会社に１巻だけ置いてあって、うっかり読んでしまって、なぜ続きがないんだ！　と探した覚えがあります。そしたらこんな素晴らしい１冊となって生まれ変わっていました。伊藤先生の作品は登場人物がとても美しく、また美しくないものは本当に不気味に描かれているのでもう１回もう１回と読みたくなります。人がうずまきになる場面は本当に不気味でした。怯える秀一君が好きです。

雨宮慶太さんのデザインに惹かれて買ったのですが、当時の自分にとってはこれがゲームなのか何なのかもよくわかりませんでした。プレイしながら何度「あっ…」と思ったことか。丁寧に丁寧に主人公の人生をなぞっているようで、優しいようで酷なようで、誰を庇えばいいのかどうなれば皆幸せだったのかわからず、プレイし終わった後もしばらく島の中を歩き回っていました。このゲームを続けるためにセガ・サターンを３台買いました。酷使しすぎですね。