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テーマ 仕事場にずっと置いてある「座右のモノ」

過去のレギュラーセレクター

仕事場で机を囲むものともなれば、作業への集中力を極限まで高めてくれるもの、気を散らすような邪念を極力排除してくれるようなシステマティックな道具によって構成されていなければなりません。それでこそ執筆の効率が理想的な状態に保たれ、理想の締切が堅持される理想の進行が達成され、編集、営業、流通に至るまで全ての工程が輝かしい笑顔に包まれるパラダイスが地上に具現化されるのです。そんな貴き理想を掲げる私の執筆環境を、ここにご紹介申し上げます。

西村キヌコレクション 不知火 舞Max Factory

いや本当は一番場所を食ってるのはアッセンブルボーグなのだが、残念ながらAmazonでは取り扱っていないので、その次に目立つ場所に飾ってあるこちらを。原画の再現度、パーフェクトな脚線美、胸とヒップを同時に視姦できるポージング、全てにおいてパーフェクトでございます。ぶっちゃけ全裸よりエロい。「餓狼伝説」では専らジョー・ヒガシばっか使ってた私としては不知火舞にはそれほど思い入れはないのだが、その造形美の素晴らしさ故にこのフィギアが卓上から去ることは、たぶんない。

Fate / hollow ataraxia セイバー メイド verアルター

我が卓上で変態露出狂くノ一の次に自己主張しているのがこの娘。「Fate / Zero」の執筆中、ずっと私のことをその慈愛と献身の眼差しで見守っていてくれたメイドセイバーさん。アーサー王に家事奉公させるとか正直どうなのさと思わなくもないが、そこはそれ、ジャパニーズオタクの妄想力は無限大である。何よりニーソックスの質感と細緻なフリルの作り込みは、セイバーさんにメイド服を着せたからこそ出現した至福の美観。やっぱ美少女造形物は脚のエロさが要だと思うのです。

T・ケース (L)Wave

私が精魂込めて作ったガンプラを湿気と埃と紫外線から保護してくれる頼もしいヤツ。これなくしては仕事中にガンプラを眺めることもままならない。Lサイズならば1/144キットは3体ぐらいまでポージング状態のまま陳列可能。棒立ちなら付属の雛壇を使ってギリギリ6体まではいける。まぁサザビーみたいな大物や、1/100サイズになってくると2体並べてギリギリになってしまうのだけれど。縦に積み重ねても結構きっちり安定してくれる上、ちゃんと開閉できるところがまたポイント高い。

DYSON ルートサイクロンクリーナー DC22 ddm turbineheadダイソン

家庭用集塵最終兵器ダイソンサイクロンシステム。その圧倒的パゥワーとぎゅいんぎゅいん回る集塵部のカッコ良さは他の掃除機の追随を許さない。しかしダイソンのセールストークに「紙パック不要」を謳っているのをよく見かけるが、あれは如何なものか。ダイソンの素晴らしさは排気のクリーンさにあるのであって、ゴミの廃棄の手間については明らかに紙パック式の方が優れていると思う。ダイソンの次の課題は、現行の性能を維持しつつも内部清掃の手間を解消できるような集塵パック方式を採用することではなかろうか。

BRAVIA デジタルハイビジョン液晶TVソニー

忘れもしない、映画「空の境界」の打ち上げパーティーに、第一話パンフでインタビューを受けたというだけの繋がりでお招きいただいた私が、最後のビンゴ大会で空気も読まずに引き当てた二等賞の景品がこれ。直後、欣喜雀躍する私に祝福の握手を求めて中田譲治さんが手を差し伸べてくれたというのに、一瞬「そのテレビを寄越せ!」と要求されているのかとビビってしまった自分の器の小ささがほとほと嫌になる。ともあれ、てっきり地デジ化に取り残されるものとばかり覚悟していた仕事場におけるTVライフも、お陰様で至極快適。

虚淵 玄さん

72年生まれ。小説家、シナリオライター。ゲーム制作会社ニトロプラス所属。ゲームには『鬼哭街』『沙耶の唄』、小説には『Fate/Zero』『白貌の伝道師』などの代表作があり、独特のヒロイズムに貫かれたハードボイルドな作風でファンを魅了している。

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