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『イース』というタイトルは私が駆け出しの頃にPCエンジン版『3』で初めて雑用を仰せつかったゲームでして、とても思い出深いタイトルです。
あの頃から少し年をとって偉くなり、再び同タイトルに関わることを嬉しく思っています。関わり方もちょっと深くなりました。
この気持ちは何と表現すればいいのか難しいのですが、しいて言うなら初恋の人に再会した気分です。片思いだったんですよ。雑用ではなく、もっと主要な部分に関わりたかったなと思うところもあるわけです。
そんな思いを込めて今回(きばって)やるわけですが、いくつか出した案から選んで戴いたのはそんな私の思いが良い感じに反映できそうなものでした。どうぞご期待ください。
芝村裕吏のベスト・オブ・イース『イースSEVEN』
純粋にゲーマーとしていうと『イースSEVEN』が一番高い評価ですね。ファルコムさんのゲーム作りのきまじめさが良く出ていて非常に高く評価できるのではないかと思います。
全般として『イース -フェルガナの誓い-』も含めて、リメイクした時の出来が非常にいいのが凄いところですよね。
『フェルガナの誓い』は『3』のリメイクなんですが、『イース6』のシステムを改良改善してかなりいけてる感じですし、有翼人の設定を織り込んでかゆいところに手が届いている感じがします。PSP版も楽しく遊びました。
あれ、ガチでこたえていいんだっけこれ。
- 海法紀光が語るイース「アドルの足跡を探し求めて」
ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。
『ガンパレード・マーチ』、『絢爛舞踏祭』、『ガンパレード・オーケストラ』三部作などを手がける。その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから「芝村ゲー」と呼ばれ、熱狂的なファンを獲得している。近年は漫画原作を多く手がけ、『マージナル・オペレーション』を皮切りに小説も意欲的に執筆している。