作品No.0005 商業魔法使いのハナ
栗田 過去にもご投稿いただいたシリーズの新作を送ってくださってありがとうございます。世界観がご自身の中でしっかり構築されているのを感じました。とてもおもしろく拝読しました。一番の見せゴマ、「読み終わったあとにここを思い出してほしい」という一コマがほしいです。
岩間 とてもおもしろく拝読しました。魅力的な主人公と、先の展開が気になるストーリー構成に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。特に、商業魔法使いハナと王立魔法研究所所長とのやりとりがテンポよく、キャラクター同士の掛け合いにセンスを感じました。物語の大筋についてはある程度予想のつく流れではありましたが、それでも展開に飽きさせない工夫が随所に見られた点に好感を持ちました。
前田 導入の構成など素晴らしいです。ハナさんの「設定」をもうちょっと見せるとよいと思います。前回投稿のときと同様、今回の設定も「商業魔法使い」なのですが、より具体的にたとえば「魔法の世界の郵便局」などだったらどうでしょう。次々に「なにかがやってくる」場所なんだな、ということが読者に伝われば次話以降のイメージがしやすくなります。佐藤明機さんの『楽園通信社綺談』が参考になるかも!郵便局である必要はまったくないので、グッドなアイデアをお待ちしています。
太田 キャラクターの関係性は微笑ましく、いいところで終わってしまう感じがなんとも惜しいと思います。しかし題材的にはあまり4コマには向いていなさそうですね。たとえばもうすこし研究者をマッドにしてみたらうまくオチる回が増えるのではないでしょうか。
岡村 同作品の前回のお話より、派手な内容になっているのはよいです。ただ自然な会話ではなく説明セリフと感じてしまう個所がけっこう見受けられるので、そこは改善の余地ありです。この作品ではなく違う作品にチャレンジするのもありかと思います。