ツイ4 『第61回 ツイ4新人賞座談会』 #0007

『第61回 ツイ4新人賞座談会』

2020年も折り返し地点!

作品No.0007 パパは暗殺者(アサシン)!

作品No.0007「パパは暗殺者(アサシン)!」巴

岩間 男手一つで子育てに奮闘する、シングルファザーの育児&お仕事という王道だけど、そのお仕事が暗殺者という設定に驚きがあって、好感を持てました。暗殺者といっても人の命を直接的に奪う暗殺者ではないというのもおもしろいと思います。

櫻井 父娘ものとアサシンという要素をかけあわせたアイディアは良いなと思いました。どちらかというと父娘のほのぼのに寄っていて、アサシンの設定がとってつけた感じになってしまっているのがもったいなかったです。アサシンならではのトンデモ事件がうまく父娘に絡んでくる、などもう一捻りできたかなと思います。

石川 話にまとまりがないのがもったいない……。優男っぽいシングルファザー(実は暗殺者)×年頃の双子の娘(ファザコン)、だけで設定としては十分なフックとボリュームがあるので、そこに稼業の話まで入れてしまうと焦点がぼやけてしまいます。いちばん描きたいのは誰が何をする話なのか、整理されてみるといいのではないでしょうか。

片倉 全体的にテキスト量が多く、絵ではなく文字で説明されている感があります。せっかく漫画という表現を選ぶなら、もっとイラストで説明してほしかったです。

岡村 「真紅の暗殺者(クリムゾン・アサシン)」という単語が好きです。パパに関しては主人公だけど彼の内面がよくわからないので、あまり共感だったり感情移入することはできないんですよね。それよりまゆのほぼ無表情でキツイツッコミを入れているところの方がおもしろく思えてしまいます。読者を主役に対してどうやったら共感させられるか、もしくは憧れを持たせられるかということに、もっと工夫が必要です。

太田 おもしろいと思います! ですが、10本で4人のキャラクターを描くのは至難の業です。書き手の才能のプレゼンとして消化不良で、いまひとつ上手くいっていない。ご本人としては、10ページだと少ない! という意識があるかと思うのですが、構成力を鍛えるためのトレーニングだと捉えて、その点を意識してもう一度投稿をお願いします。