ツイ4 『第61回 ツイ4新人賞座談会』 #0005

『第61回 ツイ4新人賞座談会』

2020年も折り返し地点!

作品No.0005 タクダくんは恋がしたい あかりのあ

作品No.0005「タクダくんは恋がしたい」あかりのあ

太田 前回に続きご投稿ありがとうございます。前回よりおもしろくなっていると僕は思います。ただ、読者が感情移入してくれるキャラクターに、主人公含めてそれぞれがなっているといえるかというと疑問です。「キャラクターを応援したい感」をどうやったら打ち出せるか? を考えて再挑戦してください。

丸茂 10本の構成は非常に勘所を押さえられてると思いました。キャラの紹介も自然で、10本を通しての落ち着きどころも用意されている。

片倉 メタラブコメ、という感じでしょうか。おもしろかったです! ただ、主人公とキューピッドふたりで一度世界が完結しており、この先を展開していくのが難しい印象を受けました。

櫻井 キューピッドのキャラがそれぞれ立っていますね。とりあえずキャラクターがわちゃわちゃしているだけになってしまっているので、短くて具体的なエピソードで10本をまとめてみると良いのではないでしょうか。

石川 最終的にどんな漫画にしたいか、ですよね。人間ひとりキューピッドふたりのコメディをやりたいのか、ラブコメに繋げていきたいのか。前者なら、長期的な物語をつくるための目的が少々欠けているように思いましたし、後者ならラブコメの入口くらいまでは10本のなかで描いておいてほしいなと思います。

岡村 「キューピッドたちと離れるために、恋がしたい」という話の発想はおもしろいです。ただそれぞれのキャラに対して読者にどういう感情を持ってほしいのか、わからないというのが本音です。「このキャラはかわいいと思ってほしい」とか「このキャラには共感してほしい」とかがはっきりしているともっと作品を読みたくなると思います。