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テーマ 「雑誌」について語らせろ!

ゲストセレクター 2011年06月

「雑誌の価値」についてたまーに考えることがあります。というのも最近は、必要な情報はネットで大抵手に入るわけじゃないですか。ならば雑誌にしかない魅力や価値って何だろうと考えたときに、必要じゃない情報も意図せず目に入る事じゃないかなーと思うわけです。「こんな情報があるんだ!」「こんなコンテンツがあるんだ!」「見てみたら意外と面白いじゃないか!」は手に取った雑誌を何気なくぱらぱら捲っているときに多いと思いません? ちなみにそんな私のここ数ヶ月の定期購読誌はえっちなゲームの雑誌です。こんなゲームでるんだ! 絵かわいい! 今までの文章が台無しですね!

Newtype (月刊ニュータイプ)角川書店

昔からアニメが好きだったのでよくアニメ誌を買っていました。ネットが普及する前は情報も場面写も設定資料もインタビューも、あらゆる情報が雑誌でしか見られないことが多かったのです。その中でもNewtypeを選んだのは永野護先生の作品という、ここでしか読めない強いコンテンツがあるため。あと当時は見たいけど見られないTVアニメやOVAの記事を見てどんな作品かよくあれこれ想像して楽しんでいましたが、すぐ情報が手に入る今となってはちょっと難しい楽しみ方になってしまいました。

コミッカーズアートスタイル美術出版社

今まで知らなかったとんでもなく上手い作家さんを知ったり、プロのイラストレーターさんのHow toをわくわくしながら夢中になって読んでいました。読者投稿をしていた方が作家として誌面を飾るのも、雑誌の中の読み手と描き手のボーダーを越えるようで当時としてはかなり新鮮でした。2000年前後の号は今でも読んでいて楽しいですし、絵を描く際の参考になります。ちなみにHow to記事は読んだ後に自分にも出来る気になってチャレンジするものの全然How to 通りにならずに玉砕するまでがお約束です(笑)。経験ありますよね?

月刊アフタヌーン講談社

コミックス買いがメインで漫画雑誌を買うことが少ない中、『BLAME!』や『蟲師』等雑誌で追いたい漫画があったため一時期定期購読していました。型にはまらない漫画が多くて、自分で本屋に行って単行本を探してもまず見つけられないだろう面白い作品が多かった雑誌です。何だかんだと今でも好きだったり影響を受けた作品の多い雑誌じゃないかなーということで挙げさせて貰いました。また、新人賞掲載の漫画で非常に印象に残る作品が多かったと記憶しています。『ヨコハマ買い出し紀行』のアルファさんに毎月癒されていました。

ワンダーJAPAN三才ブックス

最近ヴィレッジヴァンガードをうろうろしていたら見つけた雑誌です。廃墟とか巨大建築とか工場とか軍艦島とか珍しい建物とかちょっとニッチなものの好きな人は好きなジャンルだと思うのですが、大抵廃墟は廃墟、工場は工場と分けられて出ていることが殆どなのでそのへんまとめて定期的に一冊出ているとは知りませんでした。こういう本が出ている程度には趣味の似た人達がいると考えるとわくわくします。

+81ディーディーウェーブ

何となく本屋に立ち寄り表紙に惹かれて手にとってぱらっとめくってピンと来たらレジに持っていって、眺めてもテキストなんか読まないし読んだとしても知らない固有名詞が多すぎてあんまり理解できないけれど誌面がたまらなく格好良くてたまに買っちゃう、そんな中二病全開の理由で手元にある雑誌のひとつやふたつあったっていいじゃないですか! 本屋さんじゃないとできない買い方ですよ?


本文はここまでです。