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どんなものでも資料になるのが出版という仕事だと思っています。ともあれ、自分で資料を買いにいくとなると勢い殆どは書店に向かうことになり、新刊書におあつらえ向きのものがない場合、古書店に行くことになるわけです。現在は「日本の古本屋」なんかで全国の古書店の在庫を横断検索できてしまう訳で、便利というか、お金がいくらあっても足りないというか。いや、有り難いんですけどね。

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「実は資料って使わないんですよね」ってことをインタビューでわざわざ話すタイプの作家が大好物で、20代のころは真似してそんなことばかり云っていましたが、もちろん佐藤は資料の参照をおこたりません。ただここで、『ヒグマ学入門』とか『クマにあったらどうするか』とか『熊を殺すと雨が降る』とかを紹介しても反応が薄いでしょうから(笑)、まっすぐに、そして露骨に使用した資料を紹介します。

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昔はものづくりにおいて資料を意識したことはなかったのですが、編集部で働くことになって随分と資料の必要性を感じるようになりました。しかし自分で作品を書いているわけではないのでこれがなかなか難しい――結果として個人的に実用的だった資料と、最近作品のために読んだ資料などをあげてみました。

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漫画や絵を描くときは、わたしには、資料がないと描けないものがたくさんあります。経験も立派な資料ですが、経験できないものはひとまず調べるよりほかありません。物珍しいものはひとつもありませんが、わたしが本当によく使用するものたちです。

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僕は「先生」も「先輩」も「仲間」もないままマンガ家になりました。マンガが好きで、絵を描くことも好きではありましたが、人並み外れた熱狂的なマンガ青年とは言い難いものでした。元手なしで、自分独りで、今すぐに始めることが可能な仕事としてマンガを描き出しました。人間の心を相手にして、ものを描くこということの厳しさや貴さを、思い知ったのは職業作家となってからでした。 はっきりとした職業的なロールモデルを持たずにプロになった僕は、自分にとっての、仕事をする上での基準と指標となるものが必要でした。


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