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2011年01月

20年以上にわたり、いわゆる「親友」と呼べるような関係を維持している女友達が一人います。彼女と私は、見事に何もかもが正反対。洋服の趣味も、音楽も、好きな男の子のタイプも、性格も。今回のラインナップは私なりに好んでいるものばかりなんですが、もしかしたら「どれも刺さらない…」と言う人ほど、私と仲良くなっていただけるかもしれません。

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なかなか難しい問題。自分と同じものが好きな人と、友達になれるか、というと、好きすぎると意見がぶつかってしまいそうな気がしたり、自分よりはるかに詳しかったりすると挫けてしまったり……。僕は自分の趣味を他者と共有する、というよりは自分の中にひそめておくタイプなのですが、最近になって、喋って言語化しないと自分が何をどう好きなのか、その軸のようなものが定まらないのだという事がちょっと分かってきて、言葉にしないとなあ、と思っているところです。

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私って友達少ないです。なので私の友達になってしまうという事は、即ち世間のマイノリティに与することと同義であり、その時点で世界の敵に認定されるのでブギーポップさんに狩られてしまう運命なのです。よって以下に列挙する諸々は、世間のマジョリティとして健やかな日常を謳歌するためには、むしろ「わからない」人である方が幸せなんじゃないかと思ったりもします。でもね、もしもついうっかり私の友達になってしまうと、そのときは毎日がちょぉ愉しいよ。保証する。

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「友達」って気がついたらなっているものだから、「友達になった瞬間」ってのが明確にわかるなんてことは稀なことなんだって思う。でも、後になってから思いを馳せてみれば、「好きな人やものが同じだとふとしたはずみでわかった瞬間」こそが、友情の始まりだったってことはわりとよくある気がする。

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この回答、二種類の方向性がありました。ひとつは『バッファロー’66』みたいな作品。これがわかる人は自分とおなじような負け犬人生だったんだなという気がして友達になれそうな気がする。それ以外にセレクトした作品群は、僕は好きだったのだけど、友人知人が否定的見解を述べたもの。好きな映画を否定されるのって、本当に嫌ですよね! というか、本やら音楽やらが自分のセレクションに入ってないのはなんででしょうね。DURALEXのピカルディーというグラスをここに入れるかどうかまよいましたよ。

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「好きな映画は?」などと、雑誌やウェブの企画で過去に多く訊かれたが、ここに挙げたもののうち「テクノデリック」を除いて、どれも挙げるのは初めてだと思う。例えば、誰かと仲良くなったとしても、会って数回では言わないような作品たち。ある意味、どれもが僕の核であり、どれもが僕の一部である。音楽、映画、画集、写真、漫画と5つ挙げたが、そのすべてが同じ、という人がいるなら、本当に仲良くなりたいと思う。


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