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テーマ 自分の人生が映画になるとしたらエンディング曲は何?

レギュラーセレクター 曜日

お題がおかしい。「エンディング曲」なのだから、3つも挙げることはできないはず。それともあれかな。「ベストエンディング」、「ノーマルエンディング」、「バッドエンディング」をそれぞれ用意するわけかな……って、適当に書いてみたけど、それ面白そうだから採用します(笑)。

Cinema Paradisoエンリオ・モリコーネ

あまりに有名すぎるため、挙げるのを躊躇したのですが(嘘)、本曲以上に「ベストエンディング」を感じさせる音楽は見つかりませんでした。幸福や歓喜だけではなく、後悔も失敗もちょっとした憂鬱も残っていて、それらすべてを一緒くたにした果てに存在する「ベストエンディング」を、早く浴びてみたいものです。

限りなき旅路奥井亜紀

『∀ガンダム』の最終話に流れた名曲。佐藤のベスト・オブ・奥井亜紀は『Tagtea』(『もろびとこぞりて』のコード進行で別のメロディを歌いつつ原曲に戻るという10分以上の大作。マライア・キャリーの『Joy To The World』を想像していただけると、そこまで間違っていないような気がする)なのですが、本曲の伸びやかな響きも捨てがたいです。人がたどり着ける極上の「ノーマルエンディング」として、実にすばらしい曲だと思います。

8 1/2のテーマニーノ・ロータ

モリコーネと双璧をなす映画音楽の巨匠、ニーノ・ロータの代表作は、やはり『ゴッド・ファーザー』になるのでしょうが、スランプもの(ってカテゴリーがあるのかは解りませんけども)の傑作、『8 1/2』のテーマソングを佐藤はオススメします。「あーもー駄目だったわ〜〜。締め切りなんてとっくの昔にオーバーでイッツオーバーだわ〜。まあいいさ。人生はお祭りだ。笑とけ笑とけ。ヒャッハ〜〜〜!」という感じの、諦めたような陽気さに支配された本曲こそ、「バッドエンディング」に最適ですね。

佐藤友哉さん

1980年生まれ。作家。『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』でメフィスト賞を受賞し、「戦慄の19歳」としてデビュー。2005年、『1000の小説とバックベアード』で第20回三島由紀夫賞を受賞。本年『デンデラ』が映画化され、6月より公開される。愛称は「ユヤタン」。

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