テーマ 今したくてしょうがない「贅沢」
ゲストセレクター 2011年05月 竹さん
2011.05.28
ずっと机にかじりついて絵を描いている時などに妄想する
これが描き終わったら…○○するんだ! という自分に許すちいさな贅沢はたくさんありますが
ほしいようなほしいまま憧れてるのがいいなぁというようなものを
選んでみました
伊藤若冲大全狩野博幸(監修)/京都国立博物館・小学館(編集)/伊藤若冲(画)
刀語という小説の絵を描く時、一番お世話になったのが伊藤若冲です
ちいさいものたちを見つめるその目や迫力ある画面が好きです
上野の美術館に行って本物を見た時は
しばらくその場から動けませんでした
鮮やかな色彩、鳥たちの羽の一枚一枚を描こうとした力に圧倒されてしまいました
自分がちいさい頃、虫や植物が好きだった事を思い出して
刀語という作品の世界でその好きだったものたちに
十二ヶ月間向きあってみようと思うようになったのもこの絵描きさんと
出会ったからだと思います
その生涯にも惹かれるものがあると思う絵描きさんです
ユニカラー240 色鉛筆 リミテッドエディション三菱鉛筆
本当はこういう色鉛筆を実は持っているんです
戯言シリーズが完結した後、太田さんからある日大きな包みが届いて
それがこのような豪華な木箱に入った色鉛筆でした
うれしくてうれしくて妙な心拍数になった事は忘れられない思い出です
真っ白な画用紙に全部の色を使って思い切り絵を描いてみたい!
でももったいなくて…使えずにいるという。いや本当は使いたいんです…使えないんです
箱を取り出し、うっとりしてはまた仕舞う、という使い方をしています。すいません
Dualit ポップアップトースターDualit
トーストを焼くのはなぜか朝というイメージがあります
絵を描き上げた徹夜明けにおいしいミルクティーと
おいしいバターと冷やした果物などを用意して
このかっこいいトースターで
おいいしいパン屋さんで買ったパンを焼いて食べたらどんなにおいしいだろう
朝ごはんはいつも白いごはんがでてきたので
トースターと暮らした事はありません
このピカッとしたところと丸いフォルムがかっこいいかわいい
ホットサンドメーカー ニュー・バウルー(シングル)BW01イタリア商事
近所に素敵な喫茶店があって、女主人の趣味もとても素敵で
お茶や珈琲、食器も素敵なお店なのです
そこで仕事のラフを考えたり息抜きをするのですが
そのお店のホットサンドは外側がパリッとしていて中はモチッと焼けた
とてもおいしいものです
その主人が「このホットサンドメーカーでなきゃこんな風には焼けないねん」
と教えてくれたのがこれ。自分で買って焼いてみたいけど
たぶんそのお店で食べるからこんなに贅沢な気持ちになれるんだろうなぁ
ブルテリア Lisa Larsonリサ・ラーソン
リサ・ラーソンの陶器のオブジェが好きです
うちにはピジョンという品名の鳩がいて
名前をマメナシといいます。「鳩のくせに豆がないから」
と友人が命名してくれた名前です。気に入ってます
ひとつひとつ、顔や身体の色がちがうのでお店にある在庫を全部だしてもらって
どの鳩に一番惹かれるかを真剣に選んで決めました
リサ・ラーソンの動物のオブジェ、わらわら集めて動物園みたいにしたいなぁ…したいなぁ
竹さん
83年生まれ。イラストレータ。代表作に「戯言」シリーズ、『刀語』などがある。猫が好き。 『星海社竹画廊』にて日々イラストを投稿中。
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