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待っていて

今日からの執筆および日記は、頂いたちゃぶ台のうえに新型パソコンを載せて書いている。床の上に置いていた頃とは、キーボードを打つ速度が明らかに変わった。書きやすくなっているのだ。長編を書いていくためには、この書きやすさは必ず深い意味を持ってくる。

 

 

二冊目の『灰色のダイエットコカコーラ』が届いた。

一冊目については、とある某先生より送っていただき、4月23日の「公開企画会議(仮)」の放送中に受け取った。現時点ではニコ生のタイムシフト視聴が可能なので、

お金を払ったアカウントを持っている方は、そちらの1:16:30分あたりをご視聴してください。

 

一番最初に送ってもらったちゃぶ台が届いたことで、執筆環境は本格的に整い、胃袋環境についても送っていただいた炊飯器とお米により、非常に安定している。

さらには趣味と実益の部分の読書環境まで整わせてもらっているのだ。ついでにいうと、『灰色』と今現在執筆している小説は、キャラクターが物語に対して向けている視点の方向という点において、かなり近しい関係性を持っているので、何の気兼ねなく読めるのだ。有難い。

 

 

 

先のニコ生でのことだ。

流れていたコメントなどから感じたことがある。「星海社レビュアー騎士団」の「二十四歳の地図」のレビューに書かれていた内容とも同じだ。

小柳粒男は今、読者に小説を待ってもらっているのだ。とんでもないことだ。

以前、読者に応援されていると書いたが、それと非常に近しいけどちょっと違うのだ。

 

 

どういった背景があり、どんな状況であろうと今現在、読者に小説を待ってもらっている。

 

小説家が、読者に、小説を待ってもらっているのだ。

普通のことだろうか? 当たり前のことだろうか?

断言する。そんなことはない。2012年という時代に、小説を待ってもらえる小説家なんて、普通ではない。

 

 

デビュー当時から、自分が思う最高をひたすらに書いてきた。これで間違いないと思いながら毎日書いてきた。

出来上がった小説の出来については非常に満足している。

そしてその結果がどういうことになったのかは、現状が示している通りだ。

 

あまりみないようにはしていたことがあった。正直打ちのめされた。

あまり考えないようにはしていたことがあった。正直笑えもしなかった。

その見ないよう考えないようにしてきたことの結果が、最後に長編が出版されたのが丸三年前、ということだ。

 

 

そんな小柳粒男は、今、小説を待ってもらえているのだ。

これはすごいことではないだろうか。

 

日々毎日あらゆる媒体の物語が溢れるなか、小説を待ってもらっている。

小説を書くための直接的な応援、小説を書いている小柳粒男の肉体的、精神的な応援までしてもらっているのだ。

すべては、小説を読みたい、ということのためだ。

 

 

こんなにうれしいことはない。

だから。あともうしばらくで構いません。もう数ヶ月で構いません。むしろあと一ヶ月くらいでもいい。

 

待っていて。

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