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幸福追求のアンチェンジング

今週も安定の「公開企画会議(仮)」に出演した。この日はどういうことなのか、太田さんが僕より先に来ていた。正直ショックだった。気を付けよう。

 

僕は終盤の登場だったけど、

ご覧の通りアンビリカルケーブルには繋がれていないので、平常心で挑める時間は5分ぐらいが限界だ。

小説になにかしらの大きな進展があったなどは、お喋りお苦手お兄さんである小柳粒男とはいえ、いくらかは喋れるのだが、「二十四歳の地図」の宣伝以外の理由がない場合は、あれぐらいでちょうどいいと思っている。

星海社的にもイラストレーター中心の画廊の話、『フェノメノ』ノベルゲーム配布について、佐藤友哉の『1000ドル小説』など、夏が近づくにつれ公開されていくことが増えていきそうだ。僕もそういうところに食い込まないといけない。

ちなみに、『niconico』と呼び名が変わった『ニコニコ動画』の方に、毎月500円課金かウェブマネーで数ヶ月分を1680円支払うなどのことをしているプレミアムユーザーの方ならまだまだギリギリタイムシフトもいけますから、どうぞご覧ください。

 

 

そして、である。

ついに今日届いてしまった。自炊生活の圧倒的な向上、ここに始まる、である。

 

電子レンジである。お米再びである。そしてなんと米びつまで届いていたそうだ。

 

 

 

ありがたいことだ。

じつは先週には、

文庫本ラックと小粒の大切な水こと2リットルのお水が12本入り届いていた。

 

お水は配達後に毎日がんがん飲み干している。水厨の称号を手にする日も遠くない。

文庫本ラックはまだ組み立ていないが、部屋中に散らばっていた書籍を並べるための土台として現状活躍中。さっさと組み立たい。

 

お米は以前送っていただいたコシヒカリがまだ若干残っているのだが、若干であることは間違いなく、食べきってしまうことをためらっていたのだが、これで安心して1・5合もいけるというものだ。『銀の匙』を読むまでもなく、暖いご飯と卵一個と醤油さえあれば、だいたい大丈夫。

 

電子レンジは、電子レンジがあったらユニークだろうぅ? という気持ちと、

普通に冷蔵庫で冷やしていたおかずを温めたいという感情の相反ではあった。

コンビニでおかずを買うにしても、温めることができるか否か、というところで選択肢の幅は大きく変わる。

そして実際電子レンジは使ってみると、その価値の偉大さに頭があがらない。おかずを温めることができる、ということの味覚的大躍進、大満足感は、なにものにも代えがたい。こんな偉大な電子機器をタイムリープマシンに変貌させてしまったマッドサイエンティスト共とスーパーハカーは三日間くらいゲルバナ生活をさせておくべきだと思った。

 

さらには電子レンジの存在により、買い置きということが可能になった。多少多めにおかずなどを買ったとしても共有の冷蔵庫へしまい、食べたいときに温めることができるのだ。これまでは毎日食べきれるだけの食料を毎日買っていたのだが、これがかなり改善される。

 

 

 

食生活は十全になった。これこそが、幸福というものなのだろう。

だがしかし、ひとつの幸せの影にはひとつの不幸せも見え隠れする。

 

たとえば、我が新聞配達所の癒しの象徴であり、僕が新聞配達を辞めない最大の理由になっている森さん(仮名・女子・趣味が合う)との会話だ。

先月までは、今月もお金がなくなった→鯖缶だけで生活するしかないというようなことを話題にして話しかけるのだが、食生活が十全になった以上、この話にリアリティを産み出すことが、少し難しくなった。

森さんとまともに話ができる回数が減ってしまう。これは不幸せである。困ってしまう。

 

だからこそ。思うのだ。

「最近なにか面白いものあった? 『Fate/Zero』観てんだ?いいねぇ。原作読んだ? おれはね全巻読んだよ(キリッ 星海社の『最前線』ってサイトで一巻まるまる読めるからいってみてよ」と堂々といえるように。

そして偶然! あくまで偶然のきっかけで彼女が、「二十四歳の地図」を見つけたとき、堂々とドヤ顔できるように。

今日も小説家・小柳粒男として当たり前のようにやるべきことをやろう、と。

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