懐かしい頭痛を糧に
2012.05.17
いや、ほんとう普通に号泣しても不思議じゃないくらい美味かった。
お酒の話です。
上京してから禁酒が続いていたが、5月14日のニコニコ生放送「公開企画会議(仮)」のアンケ結果により解禁となった。
ただまあ、アンケ結果の比率が6・4ぐらいだったので、週一の休日にちょっとだけ頂くくらいの案配が妥当だと思う。
北海道にいた頃の僕は、間違いなくお酒大好き人間だった。
あの時期は、お酒がない人生は退屈かもしれない、と酔いに酔った頭で割と真剣に思っていた。
酒に酔うという、あの感覚がないとどんなことに対してでも「楽しくない」と思っていた瞬間が、確かにあった。
半年近くお酒を絶っていた今、思う。
お酒がなくても人生全然余裕じゃね、と。
上京して、毎日配達して疲れ果てて寝ちゃって、小説のことを考えて、時々声優さんのことを考えて、時々食事のことを思い、
ニコ生に出て、森さん(仮名)のことを想い、「二十四歳の地図」を書くようになって、配達に慣れてきて、小説のことを考えて、声優さんのラジオを聴けるくらいになって、の毎日だった。
お酒の入る余地や余裕はどこにもなかった。お酒を力を借りる必要がなくなっていた。
飲み会やら人の集まる場でのお酒は意味合いが変わってくるかもしれない。
ただ、少なくとも部屋で一人で飲むお酒は、さほど必要ないかもしれない、というのが上京してから禁酒を続けた末の結論だ。
お酒が大好きである事実は変わらない。でも今後はそれほど悪いお付き合いにはならないと思う。
少なくとも体がお酒を求めて深夜にコンビニへ向かうことは、全然まったく一切ない。
14日のニコ生では、色々な情報が公開された。
すごく当たり前のようにツイッターを復活した佐藤さん。そして夏頃には出版。10万円企画も進んでいるそうだ。
成田良悟さんを6時間以上カフェに押し込んだ『レッドドラゴン』に、ノベルゲーム化が進んでいる『フェノメノ』。週間掲載予定の『2013年のゲームキッズ』。今週は新人賞作品も発売される。
8月にはこのブログの担当編集である山中さんが深く関わっている大きなプロジェクトがあるそうだ。
ほかにも漫画化が決まっている作品がいくつもあるようだし、
太田さんがおたく系編集者の頂点に立とうとしている企画もそろそろ公開されるらしい。
読者としての僕の日常は充実を増すばかりだ。
ちなみにこれらについての詳細は、5月14日分の公開企画会議(仮)のタイムシフト視聴の方が詳しいので、有料会員の皆さんはそちらを参照してください。
こういう風に、僕の目の前の世界は、どんどん駆け巡っている。
僕がお酒を美味しく頂いて頭痛に悩まされているあいだにも、だ。
まあ、
誰かが新しい一行を書いているときに、僕がZZZZZZZZとなっていたとしても、
誰かが友達と仲良くランチしているときや、友達と楽しく遊んでいるときには、
僕が小説を書いているわけだから帳消しではあるのだが、
これではやっぱり追いつけない。
お酒を頂いた翌日は、懐かしい頭痛と共に、きれいさっぱり休日一日を棒に振った体たらくであったわけだが、
いい加減そちら側へ僕も行こうと思う。
そろそろ追いつきたいのだ。
追いつきたいと思ったら追いつけるのか? という問いは野暮だろう。むしろそう「野暮天ッ!」だ。
追いつくためにやっているのだから。
生活基盤であると同時に懸案事項でもあった新聞配達だが、
これはすでに朝刊夕刊で一番最初に配達所に帰ってこられるくらい、配達速度があがった。かつては四時間近くかかっていたが、今では二時間半で終われるようになった。
朝刊の配達後に、疲れて眠ってしまうことも少なくなっている。体力の最大値が伸びている実感がある。
小説を書くことのできる時間が、増えている。
あとは、書くということに対しての恐怖に打ち勝つことだけなのだ。
だからこの言葉で今日を締めます。
「この一週間は『これ』だけをやるの」
小柳粒男の作品
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本文はここまでです。