牢獄のセプテット 01
- 星海社FICTIONS
- 定価: 1,350円(税別)
- ISBN: 978-4-06-139933-4
- 発売日: 2016年01月15日
- サイズ: B6判
時に、一九〇九年──。
帝都・東京にて探偵業を営む碓氷玲人郎は、唐突に陸軍省から呼び出しを受ける。
市谷に出頭した玲人郎に、元老・山縣有朋が告げたのは、この世界には限られた貴種が有する"旋律"なる超常の力があり、今のこの世、つまり列強がしのぎを削る帝国主義時代は"旋律"の力で駆動しているという驚くべき事実だった──!
“旋律”を聴き取る特殊体質を持つ玲人郎に命じられたのは、フランス共和国内に割拠する閉鎖都市・バスティーユに潜入し、八種類もの“旋律”を有するかの国に関する情報を収集すること。
拒否権はない。ただし、バスティーユ国内にいるであろう、玲人郎の父を殺した女・外崎燈子はいかようにしてもよい……。
探偵は日本刀を帯び、同盟国・イギリスの暢気なエージェント・元村アリサとともに、海路バスティーユを目指す──。
いま、フランス革命が起きなかった世界に、近代の嵐が吹き荒れる。
伊吹契×吟が奏でる絢爛の哀歌劇、ここに開幕!
編集者コメント
お待たせしました! 『アリス・エクス・マキナ』の俊英・伊吹契さんの第2作をお届けします! 今作の舞台は、20世紀初頭のパリ。しかし、我々の知っている世界とは少し違います。ちゃっかりアリサも登場するぞ!
星海社・平林