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テーマ 封印したい俺の「黒歴史」

レギュラーセレクター 曜日

一文字だけ消えたりしているネオンサインを見ると、イライラする……どもども、森田です。今回は黒歴史ですね。過去にとある同人誌で黒歴史をネタにした小説を書いたぐらいなので、黒歴史に関しては一家言あります。なにせ、中学校の卒業の時に、国語の教師に自作ポエムを渡したぐらいですからね。もしも、まだあれを教師が持っていたら、しゃれにならん……。まあ、きっと出てくることはないだろう……。あまりにもガチで黒歴史を語るとこの企画十回分ぐらいかかりますので、今回はどちらかというと、ソフトにいきます。

東京アンダーグラウンド有楽 彰展

当時(年は言わん)、このほどよい中二感に割と静かに熱狂していた記憶があります。というか、一時期、漫画家になるぞというよくある中二病を漏れなく発症いたしまして、この漫画のキャラをかなりノートに描いていました。あのノートは捨て忘れている危険があるので、今後出てくるかもしれない。とくに、チェルシー・ローレックという女性キャラを大量に描いていたはずです。すごい美少女というわけではないのだけど、その分気軽に友達になれそうな感覚があって、当時の自分は入れあげていたのでしょう。年は言わん。

CELLULOIDPIERROT

とくに、封印したいとは思ってないですので、黒歴史かはわかりませんが、中学生の頃、異常に聞いてました。むしろ、今も聞いています。ちょうど、その頃、いわゆるビジュアル系の曲ばかり聞いていたのですが、このミニアルバムを聞いた時は、ガツンとやられました。まず、インディーズ版とは思えない完成度の高さと、それから、曲の振り幅に魅せられました。そして、耽美的というよりは、世紀末的な歌詞。そういう方向性の歌詞は当時、氾濫していたかもしれませんが、PIERROTの歌詞には一つの信念体系にもとづくようなところがあって、肉のついた虚構として、自分の耳に届きました。

Magic the GatheringIce Age Starter Deck

森田は小学校高学年から高校ぐらいにかけてマジック・ザ・ギャザリングをやっておりました。自慢じゃないですが、と言いつつ自慢しますが、六十人規模程度の小さい大会なら三度ほど優勝したこともあります。それで、このゲーム、ストーリーがカードに断片的に書いてあるんです。ビックリマンみたいなものですかね。そして断片から「俺の考えたストーリー」を勝手に脳内で作って一大サーガをやっておりました……。とくにこのアイスエイジでは、とんでもないほど妄想を膨らませました。痛すぎて思い出したくない……。

森田季節さん

84年生まれ。作家。2008年、『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)でデビュー。他の作品に『ともだち同盟』(角川書店)、『不動カリンは一切動ぜず』(ハヤカワ文庫JA)、『お前のご奉仕はその程度か?』(GA文庫)などがある。今最も注目される新鋭の一人。書き下ろし新作『エトランゼのすべて』は星海社FICTIONSより好評発売中。

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