編集部ブログ夜の最前線

2017年2月20日 18:17

新書を選書

社長に「いまのうちには、せめて午前中には出社しようね」と言われてから一ヶ月。

定時出社を維持している櫻井に対して、午前出社ではあっても段々と短針がてっぺん近くになることが増えてきました、丸茂です。



それゆえ、後ろめたさを日々募らせている社長から「丸茂くーん」とお呼びがかかりました……ついにお咎めをいただいてしまうのかと思っていたら、よかった、櫻井さんも呼ばれてる。


 

「丸茂さん、櫻井さん、水曜日までの宿題を出すね」

 

社長からいわれた宿題は、

  • 学生に読んでもらいたい星海社新書10冊

  • 社会人に読んでもらいたい星海社新書10冊

以上を選書することでした。

 

悩みながら、星海社新書の既刊を眺めてみます。

どれにしようか……(読んでない本もあるんだよなぁ)。

とはいえ、なかでもお気に入りの本はいくつかあって、とくにぼくが学生生活でお世話になった本をピックアップしてみました。 


まずは、さやわかさんの『文学の読み方』

「文学は「現実」も「人の心」も描けない」という帯文にある認識は、たとえば柄谷行人さんの「風景の発見」と「内面の発見」として、通っていた大学で勉強しましたが、この本は古典的ないわゆる純文学から、最近のライトノベルまで通貫するものとしての「錯覚」を描いたものとして、文学を考える視座を与えてくれました。

文学の愉しみかたを広げてくれる本です。

 

続いては伊藤剛さんの『テヅカ・イズ・デッド』

新書化されたことにむせび泣きました。

マンガについて論じるときは、絶対に参照した本です

 

学生のためというには、ぼくのバックグラウンドに染まりすぎていますが、とはいえ、ぼくがお世話になった以上二冊の編集担当が誰なのかというと……平林さんなんですよね。

あんなブログを書いてしまった後では説得力がありませんが……尊敬しております(お力になれるよう励まねば)。

 

というふうに、やや学生のときの気分を思い出しながら選書を進めていますが、そうだ、社会人のための選書も考えなければいけなかった……。

まっとうな社会人の心情を少しでも推し量るべく、定時出社を心がけたいと思っております。