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カテゴリ: 編集部より

編集部ブログ

『最前線』色校プレゼントのシステム障害に関するお詫びとお願い

最前線ユーザーの皆様

いつも『最前線』をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

『最前線』で行なっております『Fate/mahjong night 聖牌戦争 1』サイン入り色校正紙プレゼント応募のサービスに置きまして、2016年6月1日(水)0:00〜6月28日(火)14時50分頃まで、応募機能が動作しておりませんでした。そのため上記期間中のプレゼント応募ができない状態にありました。

ユーザーの皆様には本サービスへのご期待に添えなく、また応募機能への混乱により多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげます。

ユーザーの皆様に充分な応募の期間を設けることができなかったと考え、以下の通り応募締切日の延長をさせていただきます。

■応募締切日の延長についてのご案内

・『Fate/mahjong night 聖牌戦争 1』サイン入り色校正紙プレゼントの応募締切を当初の予定2016年6月30日(木)から、2016年7月31日(日)まで延長させて頂きます。

・2016年6月1日(水)0時〜6月28日(火)14時50分頃までの間に応募のためにアクセスされた方は応募が完了しておりません。恐れ入りますが以下URLよりログインしていただき、再度「プレゼント応募」のお手続きをお願いいたします。お手数をお掛けしてしまい、大変申し訳ございません。
https://sai-zen-sen.jp/s/index.php?main_page=login

・応募が完了している方には「プレゼントご応募ありがとうございました」のタイトルのメールが送信されております。また、メール本文に「サテーのサイン入り『Fate/mahjong night 聖牌戦争 1』色校正紙」の記載があることもお確かめいただければと思います。お手数ではございますが、念のためご確認頂けますと幸いです。

最後になりますが、最前線ユーザーの皆様方には上記のお手続きのためにご面倒をお掛けし、大変ご迷惑をおかけしておりますことを重ねてお詫び申し上げます。

今後とも、星海社をどうぞよろしくお願い申し上げます。

本件に関するお問い合わせ先は下記URLよりお願い申し上げます。

https://www.seikaisha.co.jp/contact/#inquiry

見たぞ!『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊記』!!!

こんばんは。星海社の林でございます。

実は先日試写会にご招待いただきまして

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊記』を一足早く鑑賞させていただきました。

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊記』2016年7月8日(金)より放送

• TOKYO MX:毎週金曜23時~

• BS11:毎週金曜23時30分~

• AT-X:毎週金曜24時~


まずひとこと言わせてください。

『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊記』、なんで凄まじい作品なんだ。

特撮好きとして、この作品がこの世に誕生したことを万雷の拍手をもって祝福したい……!

『仮面ライダー鎧武』を経て、こんな形で虚淵さんが特撮界に戻ってくるとは、正直夢にも思っていませんでした。

雨に濡れた天使

 東風の中に沈丁花の香りが響く。ふくらんだ木蓮の白い蕾。土の上に落ちている赤い椿の花。

 死が迫っているのに、彼女はそれらを愛しくみつめた。

 なんといっても彼女の背中には白く、大きな翼があった。彼女は自分で縫った青い青い服を着て、公園通りを歩いていた。白い翼はその青のなかで眩しく光っていた。

 夜明け前に昇り始めた銀色の月をみあげた。この月をみられるのも、もう少しだけと彼女は思う。

 彼女が生まれた日、産科医は彼女の背中をそっとさわった。

「なにか?」と母親になったばかりの女が尋ねると、医師は「いや、別に……」と言葉を濁した。母親は彼女を受け取った。肩甲骨の形になんとなく違和感を覚えた。成長するにつれて、それはいつのまにか彼女の翼になった。

「原因は不明ですが」医師はいいづらそうに告げた。「翼を授かって生まれた子どもは十七歳で死に至ります」

 そういわれたせいか、母親は彼女のことを碌にかわいがりもせず、世話もしなかった。彼女はほとんど学校にもいかずに育った。彼女の後に弟と妹がひとりずつ生まれたが、彼らには翼がなかった。母親は弟と妹を溺愛した。彼女のことをなるべく考えまいとするように。きっと彼女を喪うことをおそれていたのだと思うが、そのことで彼女の心がそこなわれることを感じ取れる程には彼女の母親は感受性の育ったタイプではなかった。

 彼女にもさすがに名前はあったが、誰も呼ばなかったので、彼女自身自分の名前を覚えていない程だった。

 ただ自由だけはあった。

片思いの月

 汐吏(しおり)は十七歳になった時、ある病に罹った。それは命にかかわる病ではなかったが、これからの汐吏に影のようにずっとついてまわるものだった。汐吏はこれから先の長い人生をその病とともに生きてゆくのだ。

 そして同時に、汐吏は恋をした。それは教室の端の席にすわるクラスメイトの男の子だった。

 汐吏はいつもその男の子をみつめていたが、言葉をかわすこともなく、卒業を迎えた。彼は街をでて東京にいってしまった。きっともう彼と逢うことはないだろうな、と卒業証書を紺のブレザーの胸に抱き、学生服の彼の背中を黙って長い間ただ遠くから汐吏は眺めるだけだった。

 大学生活にうまくなじめなかった汐吏は、ひとり図書室でノートをまとめながら、高校の時の片思いの彼のことをいつも思っていた。汐吏が小説とも散文ともつかないものを書き始めたのは、そのいいだせなかった想いを言葉にしたかったからかもしれない。

 おおきな湖のある街に汐吏は暮らしていた。おとなしく、友だちも少ない汐吏はよくその湖を眺めながら、パソコンに言葉を打ち込み、これからの人生をどう生きていけばいいんだろう、と茫漠とした気持ちになった。病はよくも悪くもならないが、やはりそれを思うと心に寂しい風が吹くのを感じずにはいられなかった。小説家になれたら、と湖によせる波を眺めてふと心に思うけれど、汐吏はこの街から遠くにでることを思い描くことができなかった。私はずっとこの街にいる。冬になると、冷たい風が雪を凍えて散らすこのちいさな街が汐吏のすべてだった。

 ある冬の寒い夕暮れのことだった。ダッフルコートを着て、また湖にきていた汐吏は不意に名前を呼ばれておどろいて振り返った。高校時代、ずっと片思いを続けていたクラスメイトがそこにいた。



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