編集部ブログ作品
2014年2月 4日 18:42
三国志キャラクター稿遊記 ⑦
■桃園の儀 男同志の絆
土林です。三国志を語る折の名場面の1つとして劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)の3人が義兄弟としての契りを交わす場面があります。
その場面は、『桃園の儀-とうえんのぎ-』とよばれ世間一般的に浸透し語り継がれており、黄巾賊にひどい目にあわされている民を助ける為、力をあわせて世直しをするぞ!という男同志の絆の宴の場面です。名場面なのですが、実は資料としては非常に少なく、中国の卓思案のイラストで描いたように、中国の卓を調べ、宴の食を調べ、義兄弟の並び順番を調べ、儀式中の手の合わせ方を調べ、といった具合で名場面だからこそ虚偽を描きたくないという気持ちが強かった。という必死だった思い出があります。料理などは実にシンプルな調理法であった事などをスケッチなどに記したりメモしたりしておきました。三男坊的な立ち位置の張飛(ちょうひ)のやんちゃな雰囲気が出せたらいいなと思いながら描いていた事を鮮明に覚えています。
桃園の儀考察中イメージ/ 桃園という義兄弟誓いの宴を思案する。イラスト 土林誠
星海社文庫 三国志(一)