編集部ブログ作品
2013年12月24日 14:05
三国志キャラクター稿遊記 ②
■さらさらと読む
土林です。星海社さんから吉川英治三国志第1巻が発売されて少し経ちました。
じつはこの物語は長編の小説で全部で8巻あります。
僕は絵を描く資料としての書物は目を通しますが、本の虫のように読書を常としているわけではありません。今回のお仕事では絵でえがくところを担当させて頂いたので、そんな僕でも吉川英治三国志を勿論読んでみました。
流れるような文体で、時の経過が走馬灯のようにあざやかに巡ります。
手に持つと他の平均的な文庫本に比べるとずしりと厚みのある方だと思いますが、さらさらと読んでいくことが出来ました。(この文体は、吉川英治先生の他の歴史を題材にした作品にも共通する点が多々あります。)
今回は、イラストを沢山収録してあるのでそれも少しは手伝ってくれて
「厚い本は苦手だな」
とか
「一度挑戦したけど途中で読むのやめてしまった」
という方にも再度読んでみようと思って頂けたら絵描き冥利につきて、僕は嬉しいです。
中国の卓思案/ 当時の卓、席の順番などを調べる。 イラスト 土林誠
星海社文庫 三国志(一)