編集部ブログ夜の最前線
こんばんは、丸茂です。
あったかいコーヒーを飲んで、カフェインを摂取しながら作業しております。
カフェインといえば……あるお知らせが頭をよぎりました。
遅まきながらのお知らせですが……ちょっと、迂回して最近見ている深夜アニメのお話をしましょう。
『幼女戦記』というアニメがとてもおもしろいんですけれど、みなさんご視聴されていますか?(しらじらしい)
現在放送中のアニメ『幼女戦記』は、元日本人のサラリーマンが異世界の幼女に転生し、転生先の大戦期のヨーロッパ風な異世界で、幼女の体で軍に入隊&無双していく物語です(原作はライトノベルなのに、たいへんヘビーで濃密な戦争描写が繰り広げられるという……)。
その原作者であるカフェイン大好き、カルロ・ゼンさんの作品を、星海社でも刊行しているんですよ……。
舞台は、架空のヨーロッパ。
民族自決を叫び、社会主義国家・ヒルトリアから分離独立したクナーアン共和国の大統領執務室から始まります。
圧政からの解放を目指して実現した、祖国の独立であったのに、国際社会の忌み仔として朽ち果てたクナーアン共和国の窮状に、大統領・ダーヴィドは疲弊していました。
副大統領にして彼の伴侶であるカーネリアは、絶望して拳銃を唇に当て、その引き金を落とします。
ダーヴィドもその後を追って、拳銃をくわえたのでした。
――しかし。
「ダーヴィド候補生!」と叫ぶカーネリアの声に、彼は目を覚まします。
カーネリアだけでなく、ヒルトリアの士官学校時代の仲間たちの若き日の顔がそこにはありました。
死した彼は、ヒルトリアが健在していた1980年の自分自身に転生していたのです。
若返った彼は、ヒルトリアが崩壊して辿った悲惨な結末を回避するため、ヒルトリアが存続する歴史改変を目指します……。
西洋史に明るいかたはお気づきでしょうが、この社会主義国家・ヒルトリアは、旧ユーゴスラビアがモデルです。
つまり『約束の国』は、ユーゴスラビアが存続したならば……という架空の歴史を紡いでいく物語になります。
1巻は在庫僅少で、amazonではなかなかお求めにくい値段になっておりましたが、先日amazonにも在庫が確保されました!
そして、先月にはシリーズ最終巻になります『約束の国 4』も発売されています。
まだ読まれていない『約束の国』ファンのかたは、ぜひご購入ください!
ぼくは、カルロさんには一度お目にかかっただけなのですが、こちらの記事を読むと、お茶目で優しそうなお人柄が伝わってきますので、ご一読くださいませ。
カルロ・ゼン先生の『約束の国』シリーズを、みなさまよろしくお願い致します!