編集部ブログ朝の最前線
おはようございます。アシスタントエディターの石川(@seikaisha_iskw)です。
今日は先日に引き続き青森旅行レポ。
太宰治の生家「斜陽館」のお話の途中からです。
~昨日のあらすじ~
ひょんなことから太宰治の生家「斜陽館」を訪れた僕は、豪奢な内観にテンションが上がるも、太宰が「デカいだけで趣もへったくれもない」と言っていることを知り水を差されるが、美意識に欠けるため勢いそのままに文豪マントを羽織り……(詳しく知りたい人は先日の記事を読もう! と言いたいところだがこの一文でほぼすべてだ。あれ……)。
さて、マントを脱いで館内をくまなく見て回ります。
まずは1階。
ザ・風情といった感じの板間と囲炉裏。
斜陽館1階、とにかく「開放感!!!」と叫びたくなる空間です。
まず門をくぐると、間口の広い土間がそのまま最奥まで続きます(写真撮り忘れた)。
さきほどの囲炉裏の上は吹き抜けになっていて採光性もばっちり。
ほえー明治の日本家屋に吹き抜けが……! 『世界大百科事典』によると「日本の伝統的な空間においては,空間の水平性が強いのであまり用いられず,民家の土間上部にその例を見る程度である」とのことで、まあないわけではなさそうです。
続いてどことなくギミック感のある階段を上り2階へ。
踊り場がついた階段のある家を建てたい。
2階の廊下は鶯張りになってました。
京都の二条城にあるような、キイキイ音の鳴るあれです。
金の襖。さすが高利貸しで身を立てた一族だけある……?
調度品のそのまま残る洋室。
それから蔵へ。
この日の青森は5月だというのに寒風吹きすさんでおりましたが、さすがに土蔵の中は暖かい。
撮影禁止の蔵には、往時の家財道具や直筆原稿、様々な版の作品等々が収められていました。
フィジカル・デジタルを問わず、アーカイブという作業の尊さを思わずにはいられません。
続く……!