編集部ブログ朝の最前線
おはようございます。アシスタントエディターの石川(@seikaisha_iskw)です。
連休明けの5月、どうにもトカトントンの音が聞こえてくる気分なので、この土日は太宰治の故郷・青森へ行ってきました。ということで、今日から数回は青森旅行レポートをお送りしようかと思います。
旅のお供はこれ。
では、いってみましょう(これ新青森から東京へと向かう新幹線内で書いていていま仙台駅なんですが、窓の外から女児向けアニメのおもちゃのようなステッキを振っている大量のおばちゃんおばあちゃんが窓から覗いてくる。すわ自分も有名人に! と思うが冷静に考えるとこれはまず間違いなく誰かの追っかけであって、なんとなく悔しいので5月10日に仙台で行われたライブを調べたところ氷川きよしがヒットして合点がいく)。
……気を取り直して、今回は太宰の生家を訪れた話をば。
太宰の生家「斜陽館」は、青森は金木にあります。
広大な邸宅だったものが売りに出されて「斜陽館」という旅館になり云々という調べたらすぐにわかる話は措いておいて、一目見るだけで苔むしたレンガがただならない雰囲気を醸し出します。
入ってみると、三和土の広いこと広いこと。軽くフットサルくらいはできそう。
そしてぐるりと館内を見渡すと、次の瞬間には「あ、ちょっとここ住みたいというか住みますわ」と素で思ってしまう空間が。
といい気分で館内を回っていたところ、太宰のこんな言を見つける(館内には太宰作品の抜き書きが至るところに掲示してあって、それは微妙に情緒を損なうような気がしないでもない)。曰く、「この父はひどく大きい家を建てたものだ。風情も何も無い、ただ大きいのである。(…)何の趣も無い」(「苦悩の年鑑」)。おおう……。
とはいえテンションはだだ上がりになっているのでマントまで羽織る。
ハシャイジャッテ……。
長くなりそうなので続きます……!