ツイ4 『第64回 ツイ4新人賞座談会』 #0005

『第64回 ツイ4新人賞座談会』

力作が到着

作品No.0005 すれ違いなかよし 八咲ヒサ

作品No.0005「すれ違いなかよし」八咲ヒサ

丸茂 ラブレター(でよいのか?)を果たし状と勘違いするのはベタすぎる印象だったんですけど、ギリギリセーフですかね? その勘違いと月夜さんのキャラが結びつかなくてちょっと違和感を覚えながら読み始めました。出逢いはもっと劇的でぴったりなものが用意できたのではないかなと思います。キャラ分けはしっかりできてるので、もったいない!

櫻井 キャラも方向性もわかりやすく描けていると思います。しかし、この作品独自の要素は弱いですね。どちらかのコンプレックスとか、なにか強いフックがほしいですね。

片倉 冒頭の「仲良く」が友人関係なのか恋愛関係なのかの解釈違いによる、すれ違い漫画かと思って読んでいましたが、最後までそこはクローズアップされずじまいでした。自分の読み方が悪いのかもしれませんが、月夜さんが片思いなのか両思いなのかがわからず、またその不確定な感じを面白がる漫画でもないので、少々もやっとします。

石川 飄々としていて変わり者の月夜さんと、素直で朗らかな朝さん、という組み合わせはいくらでも物語を転がせそうでいいですね。ただ、表向きの月夜さんに対して、内面ではけっこう動揺していたりうるさかったりチョロかったりして、ちょっと性質が渋滞している気はしました。クールだけど心の声はうるさい(=コミカルに振る)とか、朝さんの好意を受け流しているようでこっそり赤面してる(=ややしっとりさせる)とか、キャラ付けを整理してみてもいいかもしれません。出逢いの場面については丸茂さんと同感です。作画面では、まずはキャラの主線だけでよいのでもう少し太く丁寧に引いて、またぜひ送ってきてください!

岡村 2人の掛け合いがサクサク進むテンポ感が良く、完成度が高くてふつうに面白いです。あとはこの作品を一言で表せて「なるほど!」と思わせるひねりというかセールスポイントがほしいです。