ツイ4 『第35回 ツイ4新人賞座談会』 #c001

『第35回 ツイ4新人賞座談会』

着実な前進を目指せ!

ツイ4新人賞とは?

はじめに

丸茂 第35回ツイ4新人賞座談会になります。今回の投稿数は8作品でした。新メンバーが入ったので、僕が進行役をするのはこれで最後ですかね。

太田 べつに名残惜しくもないけどね。

丸茂 冷たい! 新メンバーは来月から加わりますので、お楽しみに。それでは始めましょう!

作品No.1 誰かの作った常識が何の役にも立たない世界で 渡りに船

誰かの作った常識が何の役にも立たない世界で

丸茂 1本目のインパクト! 独特のノリがしっかり笑いを演出できてると思います。

ツイ4向きのネタではありませんが、10本で自身の能力をうまくアピールできていると思います。才能があり、器用な方だと思いました。

岡村 いろいろと巧い作家さんですね。「ひょん!?」のところは笑いました。4コマ一つ一つにしっかりオチを入れているし、設定も尖ってる。キャラクターも2人に絞っていて、こちらの基本的な要望をしっかり抑えていてありがたいです。できれば、ワイド4コマのフォーマットにも挑戦していただきたい!

太田 格段に構成が進歩したと思います。次回こそは長期で連載できるアイディアでぜひ勝負してください。

作品No.2 おい!山田たけしどこへ行く? ひらまつたかゆき

おい!山田たけしどこへ行く?

丸茂 規格外の寸法のため、作品は非表示とさせていただきます。

ツイ4読者の8割が10代後半〜20代前半なので、共感を得にくいキャラクターと言わざるを得ないですね。連載を狙うなら、キャラから見直してみましょう!

岡村 世界観はすごく完成されていますね。細かい背景を写真に頼っているのと、キャラクターで勝負できる要素が弱いのが残念でした。

櫻井 おじさんをメインに据えるとしても、カワイイおじさんを見守る話とかならアリかもしれません......。とにかくツイ4読者は若者が多いということを意識してみてください!

石川 この絵柄、このテイストがウケる場というのはあるとは思います。ただこれを今ウェブでやるとなると、違うアプローチが必要ですね。

作品No.4 シェアハウスTOKYOへようこそ 凛子

シェアハウスTOKYOへようこそ

櫻井 各国のイケメンがよく描けているのが良いですね! オネエになっちゃう回、笑いました!

石川 シェアハウスものの難しい部分なんですが、描かないといけない人数が多いんですよね。話の進みが遅くなってしまったり、キャラの掘り下げがしづらくなってしまうので、そのあたりは考えどころかなと思います。

太田 絵がすっきりしていてネット映えしますね。折角の異文化交流ものなので、もうちょっと刺激がほしいところです。今のままだとそれぞれのエピソードがちょっと想像の範囲内。

エッセイとしては踏み込みが甘いのが気になりますが、この方ならではのギャグセンスがあるのでそこは何とでもなりそうですよね。

櫻井 私お声がけしたいです!

岡村 では櫻井さん、お願いします!!

作品No.5 おばちゃんと異星人の旅行者 橋本大輝

おばちゃんと異星人の旅行者

岡村 いろいろとツッコミどころはあるのですが、なんか大阪のおばちゃんだったら宇宙人もあっさり受け入れるんじゃないかと思わせるところはすごいと思いました。

全体的に4コマ目のオチが弱いのが気になりました。やさしさしかない……。

櫻井 これ、GIFで動いたりしたらキモかわいいのでは? と思いましたが、いずれにせよ一発ネタで終わってしまいそうですね。

石川 キャラの言動に説得力があるのは大事だなと思いました。あと1話目の「宇宙人やないかい!!!!」のスピード感。見習いたい。

丸茂 おばちゃんのキャラの濃さはいいのですが、宇宙人にもう少し味付けがほしかったですかね。このままのおばちゃん×宇宙人のタッグだけで押していけるかと考えると、やや不安がありました。

作品No.6 魔法刑事マジカル恵 小径

魔法刑事マジカル恵

太田 設定と比べて、キャラクターの表情がいまひとつおとなしいのが気にかかりました。この内容でしたら、もっと破天荒になってもいいのではないでしょうか。

すごく丁寧に描いてくださっていますね。あとは情報整理と、設定だと思います。

櫻井 1本目は省略してしまって、主人公をもっと早く出したほうがいいですね。インパクトのある冒頭にして、「なんでコイツこんな格好しているの!?」と、どんどん先が読みたくなるような構成を心がけたほうがいいと思います。

石川 男の魔法少女×警察×変身させるロリータ(?)妹という掛け合わせがハマっていないように思いました。ふつう要素の掛け合わせは、おもしろさが何倍にもなったり、淡白になってしまうところを補ったりできるのですが、それぞれがバラバラの方向を向いている印象です。設定がストーリー上なぜ必要なのか、もっと考えるべきだと思います。

作品No.7 爆発系JK楓ちゃん 摩訶乃ムッチ

爆発系JK楓ちゃん

丸茂 絵はカワイイのですが、爆発することがストーリーや笑いにつながってるかと考えると、そうではなかった気がします。なんらかのキャラ付けは必要ですが「爆発」はあまりいい選択ではなかったかと。

石川 現場に残された血や肉片がその後どうなるのか、気になります。爆発というと派手ですが、雪女ものに近いのかもしれません。「その属性」だからこそ起こる困難だったり、おもしろさだったりを絡ませないと、ただ要素を盛っているだけになってしまうと思います。

こだわりがあるのだったら申し訳ないですが、トーンを多様しすぎて見づらく、ウェブ向きの画風ではないですね。メリハリが出るようにベタを積極的に使った方が良いのではないでしょうか。

櫻井 2人のキャラデザがちゃんと対照的になっているのはいいと思いました。

岡村 絵も、キャラの掛け合いもうまいので、他の作品を読んでみたいですね。

作品No.8 OLと妖精? ハトリ

OLと妖精?

石川 前作からなにがあったんや……。

前回より、商業作品から数歩遠くなった印象です。主人公の感情の動きに無理があるのでは?

丸茂 僕は前作もピンとこなかったのですが、やはり無駄に間延びしすぎている気がします。もう少し密度がほしいです。

岡村 前回の投稿作が僕はかなり好きだったので、それとくらべると今回は少し残念でした。設定がアグレッシヴなのは僕は良いと思いますが、攻める方向がけっこうニッチなところに行ったな、と。この小さい男の子と女性がうまく噛み合っていないけど、最後にいい話風にまとめた、という印象です。

おわりに

岡村 ここ何回かは投稿作数が一桁なのですが、投稿作のレベルが格段に高くなっているので、とてもありがたいです。今回は純粋な4コママンガとしては渡りに船さんが一番レベルが高いと僕は思いました。あとは櫻井さんが凛子さんへお声がけするので、よろしくお願いします。

櫻井 行ってきます! そして5月1日から『レキアイ!歴史と愛』の本連載がスタートします。

太田 レキアイ!』は歴史をストレートに描いたツイ4の挑戦作です。ぜひ応援してください。

レキアイ!

太田 また、長らくお待たせしましたが安田剛助さんが描く『草薙先生は試されている。』も、5月1日から本連載開始します!

レキアイ!

太田 草薙先生と一姫ちゃんの始まったばかりのこれからに、ご注目ください!