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2014年4月 1日 13:37

三国志キャラクター稿遊記 ⑭

■蕫卓を描く               

 

そもそもの敵対心のはじまりは、董卓(とうたく)です。

※劉備(りゅうび)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)、そして曹操(そうそう)、袁紹(えんしょう)、袁術(えんじゅつ)…数々の勇将達が、世直しの為に力をあわせて立ち上がるのは、蕫卓の横暴な政治体制への不満からでした。現代の言葉でいわば、ヒール役の親玉の様な存在の彼です。脂肪を蓄えた体格、ウェーブな髪、いかにも悪そうに描かれる事が多いですね。

蕫卓は、早い段階で呂布を養子にするので、親子関係に成ります。

‘蕫卓・呂布VS曹操率いる(※上記の)勇将軍’という敵対構図でした。ところが2巻ではこの蕫卓と呂布の親子関係が徐々に崩れていきます。

それもたった1人の女性を巡り国をも傾かせていくことになるのです!

昔も今も、力をもっても、人の心には逆らえないんだな。とある意味普遍的な柔らかいところをあらためて心に刻むことができます。


蕫卓考察中イメージ/ ヒールの親玉ともいえる大きな存在を思案する。イラスト 土林誠

 


星海社文庫 三国志(二)