編集部ブログ作品

2018年10月22日 18:07

初恋のひとに似ている

 夕食の買い物から帰ってくると、猿が玄関の前の階段に腰掛けて、おにぎりを食べていた。私が立ち止まると、猿は振り向いて申し訳なさそうにいった。

「ここのお宅の方ですか? あいすみません、山から麓のこの街までずっと歩いて下りてきたので、どうにもおなかが減ってしまって」

 猿は福岡ソフトバンクホークスのファンイベントゲーム、「鷹の祭典」の特典レプリカユニフォームを着て、おおきなリュックを背負っていた。野球が好きなのだが野球友だちがいない私はレプリカユニフォームを着ている猿に興味を持った。

「鷹の祭典、いったんですか?」

「ええ。東京ドームまで。でもいけませんねぇ、ホークスは二戦とも日ハムにぼろ負けでした。あれじゃあまるでハムの祭典でしたよ」

 アルミの弁当箱におにぎりと赤いウィンナソーセージがはいっていたが、水筒を持っていないようだった。猿はおにぎりが喉につかえないように、ゆっくりと口を動かしていた。

「よかったらうちにはいってください。冷たい麦茶をお出しします。九月とはいえまだ結構暑いし、喉が乾いているんじゃありませんか」

「いえいえそんな。こうやって階段をお借りしてるだけでもご迷惑をおかけしているのに、お茶なんて戴いた日にゃあ」

「かまいませんよ。私は夕食の買い物にいった帰りで疲れているし、なにか冷たいものを飲んで甘い物でも食べようと思っていたところです。この時間だとそろそろテレビでは野球も始まりますし、よかったら一緒に観戦しませんか? この時期、一戦一戦、大事ですからね」

「そうですねえ、マジックももうじき点灯しますしね」

 そんな訳で私は猿を家にあげて、冷蔵庫から冷えた麦茶を出し、テレビをつけた。野球は始まったばかりで、まだどちらのチームにも点が入っていなかった。

「水ようかんがありますけど、いかがですか」

「いやいや、お気遣いなく」

「でも私も食べたいですし。あの、私いま独り暮らしなんですけど、ふたつ買っちゃったんです。だって水ようかん、ひとつって、買いにくいじゃありませんか」

「そうですか。いやいや申し訳ないですねえ。有難く戴かせてもらいます。いや実は私、あんこものや甘い菓子が大好きでしてね。山ではなかなか手にはいらないですし」

 私と猿は水ようかんを食べながらぼんやりとテレビを観ていた。水ようかんはつるりと口のなかでとけた。舌にほんのりと砂糖の余韻が残った。

「こんなにしてもらって、有難いです」と猿はいった。

「なにせ私は猿でしょう。何処にいっても邪魔者あつかいで、身分証明書がないから携帯電話も買えませんし、野球のチケットひとつとるのも結構苦労するんです。ほんとうにありがとうございます」

 猿は椅子の上に置いていたリュックを取りだした。

「お礼といってはなんですが、今日、山で採ってきた珠をひとつ、お嬢さんにさしあげたいんですが」

「珠?」

「まあ水晶とか、鉱石とかその類いのものですね。私ら猿や山の民はよくみつけるんですが、人間ってえのは案外なにもみていないようでしてね。自慢する訳じゃありませんが、この珠は割と貴重なものなんですよ」

 猿はゆっくりと恭しい仕種で巾着袋をひらいた。なかには黄金色や透き通った碧の石がきらきらと光ながら入っていた。

「わぁ......

 私は驚いて猿の掌のなかの珠をみつめた。

「こんなきれいなものが落ちているの?」

「ただきれいなだけじゃないんです」

「え?」

「あのですね」

 すこし開いた窓からそよぐ風にレースのカーテンが揺れた。猿は秘密を打ち明ける子どものような、ほんのすこしいたずらそうな目つきになる。

「願いが、かなうんです」

 私はなんとなく困惑した。猿の言葉を何処まで信じていいのかわからなかったからだ。

「願い、ですか」

「ええ。だから貴重なんです。山の民にしかみつけられないのはそういういわくがあるからなんです」

 テレビの音と、外を歩く子どもの声が同時に聞こえた。耳に届く虫の声は秋の音色だった。

「じゃあ、いまテレビでやってるこの試合、どっちが勝つかを願ってみようかな」

 すこしおどけて私はいった。水色のスカートをそっと手でさわって、しわをのばした。猿の言葉にどんな表情を返していいのか、わからなかった。猿は真剣な顔でじっと私をみつめた。

「だめだめお嬢さん。願いはたったひとつしかかないません。それもこころから願っていることだけです。この珠は一種の信仰なんですよ」

 大抵の日本人がそうであるように私は特定の宗教を信じたり、信仰心を持ち合わせていない。

「信仰、ねえ......」と私はもう水ようかんの残っていない、水滴がついた皿を眺めた。肉親を何度も亡くした私だが、家には仏壇も、写真すらなかった。線香や、数珠の類いが持つ、独特のにおいが好きじゃなかった。猿は碧の珠を私の掌に握らせた。

「大切にしてください。いいですか、繰り返しますが願いはたったひとつだけかないます。ただ一度きりです。それでは失礼します。お茶と水ようかん、ごちそうさまでした」

 猿は麦茶のはいったグラスと水ようかんの皿をキッチンできれいに洗うと、ナイキのスニーカーを履いて出ていった。

 野球の試合はまだ続いていた。誰かがホームランを打ったらしく、興奮したアナウンサーの声と歓声がテレビから聞こえた。

 一哉(かずや)に猿のことを話そうかと思ったけれど、黙っていることにした。一哉とつきあって、もう三年になる。彼は既婚者だ。私より一回り年上で、古本屋を経営している。大学を卒業した後、なんの仕事にもついていない私はその古本屋によく通っていた。

「真和(まな)とは本の趣味があうな」

 一哉はいつもそう私にいった。それは本当だった。小さい頃から本が好きで、いつも図書館にいる私だったけれど、野球とおなじで読書の趣味のあう友だちもいなかった。

「奥さんは本を読まないの?」と私は訊く。

「読まないね」と一哉はいう。

「スポーツが好きで、テニスとかヨガとか、そうだなスイミングスクールに通ったりして毎日過ごしているよ。それに子どもがいるし、PTAやらバザーやら、僕よりうんと忙しいんだ」

「ふうん......

 私は一哉の書店の、天井まで本が詰まった棚をみあげる。古本屋だから勿論古い本ばかりが並んでいる。もう誰にも読まれなくなった本もある。

「でもここにある本はいい本ばかりなのに」

「流行遅れなんだ。ビジネス書も自己啓発本もベストセラーもないからね」

 長い前髪をかきあげ、黒縁の眼鏡をかけた一哉はレジスターも兼ねたPCの前で両手を組む。左手の薬指に銀の指環が光る。

「そんな本ばかりで、営業はだいじょうぶなの?」

「まあ、まだ大学にはこの手の研究を続けている学者がいるしね。文科省が年々予算を減らしているから先の見通しは暗いけど」

「でも一哉は心配しているようにみえないわ」

「きっと新刊は電子ばかりになってしまうよ。逆に紙の本は古本屋でしか手に入らなくなる。だからきっとなんとかなるさ」

 一哉が奥さんと別れて私と一緒になってくれたらいい、という願いを私はかけない。私は独りが好きということもあるし、それにもしかしたら一哉の家庭を壊してまで、一哉を手にいれたい程、一哉のことを好きではないのかもしれない。

 なのにどうして私は一哉とつきあっているんだろう。

 それには訳があった。

 彼は初恋のひとに似ていたのだった。

 私の初恋のひと、それは母方の叔父だった。

 身体の弱かった叔父は私たちの家に一緒に暮らしていた。父は私が生まれる前に事故で亡くなった、と母はいった。でも本当のことはわからない。私にとって叔父は父でも兄でも告白をしていない恋人でもあった。働いていた母のいない家の古いミシンのある叔父の和室でいつも私は本を読んでいた。叔父に友だちはいなかった。誰も叔父を訪ねてこなかったし、叔父は何処にも出かけなかった。けれど叔父は私のために服を作ってくれた。ネットで私の服の生地や裁縫道具を買ったりはしたけれど、誰かに連絡をとるための携帯電話も持っていなかった。そう、猿のように。

 ワンピース。スカート。ブラウス。中学校の制服やコートまで私は叔父の作った服を着ていた。

「真和。そろそろ衣替えだろう。新しい服をつくるよ。こちらにおいで」

 メジャーを手にして叔父はいう。私は着ていたカーディガンを脱ぎ、ブラウスのボタンをひとつずつはずす。母からお下がりにもらった、スイス製のアンティークのキャミソール。それだけを身につけて私は叔父の前に立つ。叔父はメジャーを私の身体に巻き付ける。その指が私の肌にふれるたび、私はちいさな文鳥のようにふるえる。叔父は気づかないのか、しらないふりをしているのか、そっと私にふれては、離れていく。その手にくちづけたい、と私は思う。抱かれる夢を何度もみる。庭のくちなしの香りが、叔父の匂いに重なり、私のくちびるは戸惑うようにひらく。

「好きなの、叔父さん。抱いてほしいの」

けれど私の言葉は告げられないままだった。叔父は黒い眼鏡のつるをおさえると、「これでお終い」とだけいう。そして数日後、私の身体にぴったりの服が私を抱きしめる。

 これが叔父さんの愛の形。

 私がそう確信したのは、叔父の死が自殺だったからだ。叔父は「真和へ」とだけ書かれたカードと、自分で縫った純白のウェディングドレスを残して浴室で手首を切った。浴槽が鮮やかな朱に染まって、カーネーションを散らしたみたい、とぼんやりと思っていたことを憶えている。

 一哉と初めて逢ったとき、あの秘めやかな花の香りがした。店の奥にくちなしが活けてあったのだ。このひとは、私のもの、と私は思った。もう逃がさない。叔父が私にしたように、気持ちを奪い去って、永遠に消えるなんて、許さない。私は静かに、でもゆっくりと一哉にほほえんだ。秘密よ、とささやいた。うん、と一哉もほほえみかえした。古いミシンが置かれた畳の上に布団を敷き、純白のウェディングドレスを着て、私は一哉に抱かれた。

 硬くこわばって涙をこらえる私をみて、一哉は「初めてだったの?」と訊いた。

「初めてじゃない」と私はいった。

「何度も夢にみていたのよ」

 たったひとつだけ願いがかなうなら、初恋のひとに似ていないひとに恋をしたい。何度一哉に抱かれても、あの冬の午後、藺草の匂いのする畳の上で、メジャーを巻かれた瞬間の切なさや甘い悲しみは戻ってこなかった。自ら死を選んだ叔父の呪縛は強く、私の時計は止まったままだ。

 私は掌のなかの珠をじっと眺めながら、考える。この珠を飲み込んだら、どうなるだろう。家に戻って障子をあければ、叔父はミシンを踏んでいるだろうか。真和、新しい服をつくるよ、といつかのようにやさしくいうだろうか。

 きっと願いはかなわない。私は捨てられた。叔父は私の気持ちを知っていた。そして叔父も私を愛していた。だからドレスを縫ったのだ。どんな気持ちで生地を買い、白いボタンをつけ、レースの裾をまつっていたのだろう。私の顔にかけられたヴェールを針と糸を持つ細い指で掬いあげる瞬間を、思い浮かべはしなかったといえるだろうか。

叔父に似た一哉の寝顔をみながら私は思う。叔父はもういない。子どもの私はもういない。あの冬の日は帰らない。

 

ある日私はトレッキングシューズを履き、リュックに食料と水筒と小川軒のレーズンウィッチをいれ、風を通さないウインドブレーカーを着て、山へと向かった。猿に逢うためだった。

 誰も手をいれていない山は荒れていた。自然というのは実はそれ程きれいなものではない。風光明媚な景色をつくるのはたくさんのひとの手と技術がいる。山の樹の根元には粘菌が張り付き、地面にはごつごつとした木の根がはりめぐり、ところどころに無骨に盛り上がったモグラの巣があった。雨に落ちて重なった落ち葉が足許をすべらせる。それでも私は山道を登っていった。猿をどうやって探したらいいのかを私は知っていた。私は背の高い樹々の下草に隠れるように光る珠を幾つもみつけた。猿はひとには発見できないといっていたけれど、私はそれらの光る球を幾つもみつけた。黒く汚れた地面の泥にまみれ、それでもきらきらと輝く球が山には落ちていた。それをたどっていくと、猿の住む小屋があった。三角錐の茅葺き屋根のそのちいさな小屋からはくちなしの香りがした。夏の花なのに。季節はもう移ったのに。どうして誘蛾灯のようにここは甘い匂いに包まれているんだろう。私は軽い眩暈を感じる。ここにも叔父の呪縛が残っているのだろうか、と思う。

冬支度のためだろう。斧で薪を切っていた猿は私をみて驚いた顔をした。

「お嬢さん。よくここがわかりましたね」

 私は猿に笑顔をみせた。洗ったばかりの白いハンカチのような清潔な印象を猿に示したかった。

「お土産に小川軒のレーズンウィッチを持ってきました。甘いもの、お好きでしたよね」

「いや、こりゃまたどうもわざわざそんな老舗のお菓子を......

紙袋を渡すと、バターとレーズンの匂いをかぐように、猿は目を閉じた。

「今度は私がお茶を煎れる番ですね。汚いところですが、どうかあがってください」

猿の住む小屋はさっぱりと片付いていた。磨りガラスの向こう側の土間でお茶を煎れて、猿は卓袱台に青白の湯呑を出した。それは柳宗理のものなのが、すこし意外だった。

 私たちは暫く黙ってお茶を飲み、レーズンウィッチをつまんだ。山は季節が早く、冬の風が窓の隙間から入り込んできた。清く、澄んだ匂いがした。あの日のくちなしのように、清冽で、きれいな匂い。私は珠をそっと出して、猿の気持ちを傷つけないように柔らかくいった。

「せっかく戴いたんですけど、これ、お返しします」

 猿はちいさな黒い目で私をみた。

「お嬢さんは願いはないんですか?」

「あります。ありますよ。でも、私のたったひとつの願いは、もうかなわないんです」

 だって叔父は死んでしまったから。しかも自ら死を選んだから。私の気持ちを掌に包んだまま、私を捨てたから。私はこれからも叔父に似たひとを好きになってしまうだろう。それは叔父が私に残した呪いだった。とかれることはないし、ときたくなかった。叔父の呪いに抱きしめられていたかった。

「野球を観にいきましょうか」と不意に猿はいった。

「野球?」

 私は顔をあげた。野鳥の声が福音のように響いた。猿は穏やかな瞳でお茶を飲んでいた。私は探るようにそうっと猿にいった。

「もう冬です。ペナントレースは終わっていますよ」

「プロ野球選手だけが野球をやっている訳ではありません。野球を楽しんでいるひとは結構いるんですよ」

「たとえば?」

「子どもです」と猿はいった。

 駅を降りて雑踏を抜け、美術館や博物館を通り過ぎ、更に奥に入ると、急に視界が開けた。市営の野球場がそこにあった。ジャージを着た小学生らしい男の子達がバットやグローブを持って、声を掛け合いながら野球の練習をしていた。その様子を金網越しに眺めながら猿はいった。

「彼らはね、孤児や、事情があって家庭では暮らせなくて施設にいる子どもたちなんです。そんな境遇の子どもたちを集めてボランティアで野球チームをつくっている大人たちがいるんです」

 私は遠くで汚れたボールを投げ合う子どもたちをみる。私にも父はいなかった。親戚は叔父しかしらない。母は私が大学を卒業した年に心筋梗塞を起こして職場で倒れた。私が病院についた時にはもう意識がなかった。そのまま母は亡くなった。私にはもう誰もいない。子どもたちはそれでも明るく笑っている。誰かがボールを投げる度にナイスピー、とか、誰かが塁を走る度にナイスラン、と声を掛け合っている。猿は金網に身体を預ける。ちいさな猿の身体の重みに金網はすこし軋んだ音を立てるが、絡んだ金属の輪は頑丈で、揺るがない。猿は続ける。

「あの子たちには夢があります。勿論プロ野球選手になることです。けれどそれは遙かに遠い夢です。でもね、希望はあります。来年のプロ野球シーズン開幕戦、子どもたちの誰かが選ばれて、始球式を務めることができることになっているんです」

「そんな素敵な思いつきをしたひとがいるの?」

 猿は毛の生えた頬をほんのすこし緩める。

「ひとには善という気持ちがありますね。それはひとに与えられた素晴らしい資質だと私は思います。まあ猿にもあるんですが、なにせ私らには社会生活というものがないので」

 バットがボールをはじく乾いた気持ちのいい音がする。砂埃が漂って、私の目にちいさな粒がはいる。目を擦ると、すこし涙が滲む。

「始球式に誰が選ばれるかはまだ決まっていません。でもそのために子どもたちは真冬の寒いなかでも必死に練習を重ねているんです。

そこでね、お嬢さん。あの子どもたちの誰かに、あなたがその珠を贈られたらいかがでしょう。あなたがかなわないと思う望みを彼らに託してみるってのはどうでしょうねぇ」

 監督であろうひとりの大人のひとが子どもたちにサインを送る練習をしている。抑制と計算を繰り返し、確認する。子どもたちは真剣にサインを交換し、おたがいをみつめあい、頷きあう。信頼と友情。それはうつしい光景だった。そんな仕種を猿も私にする。私は猿にいう。

「あなたが直接子どもたちに珠を渡せばいいんじゃないんですか? 私に珠をくれたみたいに」

 猿は金網から離れる。その向こうにおおきな青い晴れ渡った冬の空がみえる。雲ひとつない、静かな真昼の、アーチのように円い地球の空が、みえる。猿は静かに、懐かしい声で私に告げた。

「お嬢さん。私が誰か、まだわかりませんか」

猿が私の前に訪れることはもうなかった。市から大がかりな宅地造成の計画が発表された。ショベルカーやトラックがやってきて、おおきな重機と共に山を切り崩した。私は家屋敷を整理し、この街から去ることにした。そのことを一哉にはいわなかった。ただ一輪のくちなしの花を古本屋の店頭に置いてきた。

 家にあったものは殆ど処分したが、ミシンだけは私の新しい部屋にあった。

 ソファに座り、私はテレビを点ける。プロ野球の開幕戦が始まる。私が珠をあげた子どもが神妙な顔つきでボールを投げる姿がスクリーンに映る。ボールはバウンドすることなく、きれいな弧を描いて、キャッチャーのミットにすとん、と収まる。拍手が起こり、子どもは恥ずかしそうに笑っている。

 今度恋をするときは、と私は思う。

 初恋のひとに似ていないひとを好きになろう。ビスケットを囓りながら、私はバルコニーの向こうの空をみあげる。私が生まれる前からそこにあり、死んだあとも在り続ける永遠の青い空を。