編集部ブログ朝の最前線

2015年6月23日 21:19

『ビビットさん。』ができるまで

 おはようございます。アシスタントエディターの石川(@seikaisha_iskw)です。

さて、ここ『最前線』の「4ページマンガ」では、こめつぶ(@cometub)さんの『敏感!ビビットさん。』が毎週木曜日に更新されています。
いやー、ほとばしるフェティシズム……。


『ビビットさん。』、僕にとってははじめての(!)副担当作品なのですが、今日は、副担当がなにをしているのかをお話しようと思います。

 


①原稿が上がるまで

たとえばネームのチェックなど、この段階は基本的に正担当・平林(@seikaisha_moegi)の仕事です。


②出力見本の作成

こめつぶさんから原稿をいただいたら、まずは「出力見本」を作成します。
『ビビットさん。』はデータで入稿するんですが、その際「文字入れをするとこんな感じになります」という確認用の原稿を紙でお渡しします。それが出力見本。

この出力見本には、「ここの文字はこうしてください」という指示も一緒に入れるんですね。
「ここは強調してください」とか「「!!」が90度傾いているのでタテにしてください」とか「この文字は「お」に濁点です」とか、そんな内容の指示です。

 


③入稿

凸版印刷さんに校閲用のPDFを作成していただくため、データを入稿し、出力見本など紙の原稿もお渡しします。


④校閲

凸版印刷さんからPDFが上がってきたら、続いてその原稿を校閲にかけます。

校閲をしてくださるのは鴎来堂(@ouraidou)さん。
星海社コンテンツの校閲を一手に引き受けてくださっていて、神楽坂で「かもめブックス」という最高に居心地のいい本屋さんも開いておられる校閲会社さんです。

校閲から戻ってきた原稿には、エンピツでさまざまな書き込みがされています。
「ここの表記・表現はこれでいいですか」などテキストだけでなく、鴎来堂さんは絵の部分まで校閲(!)してくださいます。「ここ塗り忘れではないですか」というように。

それを受け、原稿を修正する/しないを決め、エンピツに対して赤ペンでチェックをしていきます。
絵の修正が必要なときなど、場合によってはこめつぶさんに原稿をお戻しします。


⑤納品データ作成

校閲済みの原稿に赤字を入れてそれをスキャンし、ふたたび凸版印刷さんにお送りします。
③ではPDFでしたが、ここではWeb掲載用のデータをPNGで作成していただきます。


④納品

凸版印刷さんからPNGをいただき、それをSINAPさんに納品します。
以前のブログでも書きましたが、SINAPさんは『最前線』や「ジセダイ」など、星海社のWebまわりのすべてを担っていただいているWeb制作会社さんです。

テスト公開の確認をし、問題がなければあとは公開日を待つのみ……。

 

 

いかがでしたでしょうか?

おまえらよりも周囲のほうが実際働いてるじゃねえか?
僕も整理していてそう思いました。


『敏感!ビビットさん。』、現在女装ショタが露出魔に耳を吸われる第20話まで公開しております。
どうぞよろしくお願いします!