編集部ブログ朝の最前線

2011年12月 7日 00:00

聞き手の素養

大学で5年ぶりに講義を受けた。

 

とある大学のベンチャーファイナンス講義。

2コマ続けて、計3時間の受講だったが

「あっという間に終わった」という印象だった。

 

(もちろん内容にもよるが)大学の講義は面白い。

だが、僕が全く同じ講義を、学生のときに

今ほど面白く感じることができるのか、と問われると自信がない。

それは今よりも、学生のときの自分は「聞いて、理解して、評価する」

能力が育っていないからだ。

同じ日本語を聞いていても、聞き手の経験・知識量・発想力等が異なれば

その講義の価値も人それぞれで異なるのは必定だ。

 

そういった意味では、大学生という若者と一緒に受ける講義は

今の僕にとってはとても受講する価値が高い。

 

星海社新書のターゲットである「次世代を担う若者」と同じ立場となり

今、若者が何を不足に感じていて、何を求めているのか、という“空気”を

読み取ることができるからである。

 

その環境に、一緒に講義を受けていた星海社新書編集長・柿内は余程インスピレーションを

受けたのであろう、受講中に柿内から

「岡村くん、こんなタイトル思いついちゃったよ! 超イイでしょ!!」とか

「やばい……。今思いついたこの企画は……とても良い……!」とか

小声かつ超ハイテンションで話かけられ、正直、少し対応に困った。

 

ともあれ個人的にも企画的にも柿内さん的にも

とても価値ある3時間だった。また受講したいものだ。