編集部ブログ朝の最前線
今朝の一言
「どうやらあなたは教育の毒に侵されているようですね」
『ギフテッド』二丸修一
おはようございます。
アシスタントエディターの岡村です。
週末に読んだ本の話を。
電撃文庫の『ギフテッド』、これがとても良かった。
話の概要はこんな感じ。
あとがきで作者さんも書かれてますが
膨大なページ数、切り詰められた改行、男率の高さ
超能力も魔法もない心理戦などライトノベルの潮流から逆走しています。
で、この作品のなにが良いかというと、作品を読むことにより
普段忘れてしまっているあたりまえかつ大事なことを思い出させてくれるのです。しかもおもしろく。
まあ読者によって「大事なこと」というのはそれぞれ別物だと思いますが、
僕にとっての「大事なこと」はこの作品のところどころにちりばめられていました。
いや、キャラクターもとても魅力的ですよ。
愛用ツールが盗聴器とアロンアルファという前代未聞の主人公ですし。
そして読み終えて思ったのは
この作品を本当に楽しめるのは学生さんではなく
社会人1〜5年目くらいの人じゃないかと。
読めばきっと「そうそう、こういう考え方が大事なんだよ!」と
きっとクリティカルヒットするはず。
作家さんはこれがデビュー作だそうで、次巻も楽しみです。
というわけで、何か面白いラノベないかなー、と
探している大人のあなた、『ギフテッド』オススメです!
※注:岡村は星海社の編集者です。