編集部ブログ朝の最前線

2011年6月 3日 10:00

星海社朗読館、鋭意準備中です!

今朝の一言

 

「どんな事でも起り得るのだと思うて、深く懼(おそ)れた」

 

李徴

『山月記』中島敦

 

おはようございます。

アシスタントエディターの岡村です。

 

上記の『山月記』、星海社朗読館での発売に向け

音声データを聴いているのですが、何か色々と心に刺さります……。

 

『山月記』は高校の現代文の授業で初めて読みましたが、当時の印象はあまり残っていません。

「主人公が虎になる」という設定もエンターテインメントとしては

『ドラゴンボール』で悟空が満月で大猿になりますし

『闇のパープル・アイ』なんてマンガもありましたし

別に「ふーん、そうなんだ」という感じだったんですね。

 

ただ、今読んでみると李徴の後悔とかが高校生のときよりも

理解できてしまって、考えさせられてしまうんです。

自分が虎になってるわけでもないのに……。

 

てな感じで、昔読んだ人も違った味わい方ができるかもしれません。

星海社朗読館『銀河鉄道の夜』は7月中旬

『山月記』は8月中旬発売予定です!