編集部ブログお知らせ

2012年7月23日 22:30

紅玉いづき最新作『サエズリ図書館のワルツさん』いよいよシリーズスタート!

昨年の“いい夫婦の日”での情報公開からしばらく経ってしまいましたが……お待たせ致しました、紅玉いづきさん(@benitamaiduki)の長編・新シリーズ『サエズリ図書館のワルツ』さん、いよいよ来月発売です!

 

 

この作品は僕が初めて紅玉さんにお目にかかったときにプロットを聞かせて頂いて、「ああ、この作品に星海社で関わらせていただけるなら、これは本当に幸せなことだ」と浮かんでしまうほど、まさに今ここを読んで下さっている皆様のための物語です。

先日楽天から『kobo』が発売され、国内でもいよいよ『Kindle』がやってくるというこのご時世にこそ——そして今『最前線』を読んで下さっている皆様にこそ、届けたい、読んでいただきたい、そう思っています。

 

実は担当の僕こそが星海社の編集部に『Kindle』を持ち込んだ張本人でして、E-inkすばらしい! 電子書籍最高! と思っているような電子書籍主義者だったりするのですが、やはり本そのものがもつ、テキストを最大限効率よく楽しめるよう考え尽くされたハードウェアとしての機能には、ぬぐい去りがたい憧れも持っています。

本がハードウェアとしてあまりに完成されているので、その佇まいにどうしても惹かれてしまう“何か”を感じてしまうのでしょうか。

この物語は、その本に漂う“何か”を感じさせるような物語で……読み終わったあと、なにか一冊無性に本を手に取りたくなるような——ある意味“読書好き”ではない人に向けた物語かもしれません。

 

イラストは無茶振りもいいところで、イラストレーターのsimeさん(@simetta)に「図書館をひとつ作るぐらいの気持ちでお願いします!」とお願いしたところ、快く引き受けて下さり、しかもものすごく豪華なカバーイラストを仕上げてくださいました。

simeさんがのちほどイラストをアップして下さる予定ですが、本を手にとって頂いて、veiaさんがデザインして下さったカバーのレイアウトでも是非楽しんでいただければと思っております。

(※追記:pixivにアップしていただきました!

 

さて、長くなりましたが、シリーズ第一巻となる『サエズリ図書館のワルツさん 1』は8月16日(木)頃、全国書店店頭で発売予定です。

 

あなたにとっての大切な一冊が、きっとここでみつかります。

 

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『サエズリ図書館のワルツさん 1』

紅玉いづき Illustration/sime

1260円(税込み)

8月16日(木)発売予定

Amazonでの予約はこちら

 

本が手の届かないほど遠くにあると思っていたこと。

本が母と娘を繋ぐ絆であったこと。

本が祖父への畏れであり、忘れ得ぬ思い出であったこと。

そして、強すぎる願いゆえに、たった一冊の本すら手放せないこと。

 

そこにあるすべての本には数え切れない“想い”があり、そこに集うすべての読者にはその数だけの“物語”があった。

 

さえずり町のサエズリ図書館。

それは本の“未来”が収められた、美しく、不思議な図書館。

 

紅玉いづきが詠う、すべての書物への未来譚(ラブソング)——。

あなたにとっての大切な一冊は、きっとここでみつかる。